韓国では多くの大学に香港市民のデモを支持するレノンウォールが設置されていますが、中国人留学生によって破壊される事件が度々発生しています。さらには、韓国人学生の個人情報が中国のネット上に晒されただけでなく、人身攻撃や人格を侮辱する行為まで行われ、韓国社会の怒りを買っています。このことを受け、近日、韓国の学生グループが警察に訴状を提出しました。
11月20日、韓国の学生グループ「香港の真相を伝える学生の会」がソウルの冠岳(クァナク)警察庁に訴状を提出し、レノンウォールを破壊した犯人の捜査を求めました。
香港の真相を伝える学生の会によると、最近複数の大学の香港デモを支持するレノンウォールが中国人留学生によって破壊される事件が発生しています。18日午前にはソウル大学で再度同じ事件が発生したため、警察に訴状を提出することにしたとのことです。
香港の真相を伝える学生の会 パク・ドヒョンさん
「韓国の大学内の壁新聞は、誰でも意見を述べることができ、それについて健全な批判を行うことができる環境を提供する文化である。学びの場所でこれを破壊するのは、異なる意見を力で押さえつけようとする行為であり、民主主義価値を破壊する行為である」
中国人留学生たちはレノンウォールを破壊しただけでなく、レノンウォールを守ろうとする韓国人学生に対して人身攻撃を行い、個人情報を中国のネットに公開したり、さらには人格を侮辱する行為まで行い、怒りを買っています。
香港の真相を伝える学生の会 パク・ドヒョンさん
「我々が把握しているだけでも、14か所の大学でレノンウォールが破壊されている。微博に韓国人学生の顔写真が公開され、脅迫メッセージが書かれている。我々のメンバーに路上でコインを投げつけるなど、人権侵害が深刻になってきている。我々の会の50人だけでなく、香港デモを支持する他の学生グループも脅迫に晒されている。このような犯罪行為に対し、今後強固な態度で対応していく」
香港の真相を伝える学生の会は23日にもソウル市庁舎前のソウル広場で「香港の民主主義のための大学生と青年の緊急行動」集会を行い、その後ソウルの繁華街でデモ行進を行いました。