11月23日、韓国・ソウルでは大学生による香港市民を支持する集会とデモ行進が行われました。大学生たちは香港市民を支持し、中国共産党当局を非難するパネルや横断幕を掲げて、明洞に位置する中国大使館に向かいました。
23日、韓国の大学生による香港デモを支持する集会とデモ行進がソウルで行われました。
デモ行進はソウル市庁舎近くからスタートし、途中繁華街や観光スポットを通り、ゴールの中国大使館に向かいました。香港のデモ参加者同様、黒い服と黒いマスクを着用し、香港政府と中共当局の香港市民に対する暴力的鎮圧を非難するパネルや横断幕を掲げました。
大学生による今回の活動には16の団体から200人以上が参加しました。
ソウル大学学生 パク・ドヒョンさん
「1980年の光州と2019年の香港を比ベル内容が非常に多い。いま香港で起きていることは歴史の繰り返しであり、時代の叫びでもある。この歴史を先に経験した我々はこの呼びかけに応えねばならない」
韓国の大学ではレノンウォールや大型横断幕を設置して香港市民に声援を送っていますが、10月以降、中国人留学生らによってポスターや横断幕が破壊される事件が各大学で相次いでいます。さらには韓国人学生に対する人身攻撃まで行われているため、中国人留学生による組織的な犯行と判断し、韓国人学生団体が警察に調査を依頼しました。
韓国人学生 イ・ミョンハクさん
「一部の中国人留学生の妨害によって我々の声が止まることはない。我々が主張しているのが平和と民主主義なので、我々は平和的かつ民主主義の声で呼びかけるべきだ」
「韓国の大学生・青年は香港市民と共にいる」と書かれた大型横断幕を掲げた隊列が観光客で賑わう繁華街や観光スポットを通ると、各国からの観光客もエールを送りました。
マレーシア華僑 Casey Chewさん
「すごく感動した。もっと多くの人がこのことを知ってほしいし、何か行動を起こしてほしい。少なくとも香港、ウイグル、台湾のために声をあげることはできる」
香港の情勢が厳しくなるにつれ、韓国の大学ではますます多くの学生が関心を示し、香港市民を支持するエールを送っています。
25日、ソウルの警察当局は「5つの大学から7件の調査依頼あり、5人の中国人留学生に対し立案し調査を開始した」と発表しました。