毒ワクチンの後遺症により4年間痛みに苦しんでいた中国陝西省の5歳の女児、雷鑫睿(幼少名、豆豆)ちゃんが12月17日に死亡しました。母親の雷霄さんが微信(ウィーチャット)で鑫睿ちゃんの死亡を発表したところ、当局から直ちにブロックされました。雷霄さんは、この件で家族の人権が侵害されたことも挙げ、適切な救助と医療を受けられなかったために毒ワクチンを接種されたたくさんの子供たちが命を落としていると語っています。
生後11か月の時に「武漢生物製品研究所」が生産したA型流行性髄膜炎ワクチン接種を受けた鑫睿ちゃんは、四肢の麻痺、意識の喪失、失明、咀嚼機能の喪失、嚥下障害などの症状によって粉ミルクと少量の流動食しか摂取できなくなっていましたが、17日に突然の高熱で死亡しました。
鑫睿ちゃんの母親、雷霄さん
「最初の2年間、私はウェイボーに投稿していたが投稿できなくなった。今はウェイボーをやめて、微信を使っている。子供が亡くなったのでコメントを投稿してスクリーンショットを張り付けたが翌日には見られなくなっているのをネットユーザーが見つけた。ブロックされたのだ。ワクチン被害者はほんとうにかわいそうだ。この2年間でたくさんの子供たちが死んでしまった」
関連の政府部門の責任を追及していた家族は、何の助けも得られなかったうえ、自身の人権も大きく侵害されました。
雷霄さん
「健康を取り戻すには多額の費用がかかり、治療も必要だ。どの家庭も医療費を負担しきれない。政府に訴えても政府は責任逃れをするだけだ。最初の2年間ずっと陳情していたが無駄だった。最終的に父親と祖母が逮捕された。そして私にも手錠がかけられた。乳児がいるため保釈中だったが、子供を病院に連れていくことも許されず、適切な時期に治療を受けさせられなかった。そして子供は死んでしまった」
中国では毒ワクチン被害者の家族の人権は大きく侵害され、投獄される場合もあります。人権活動団体「疫苗寶寶之家(ワクチン赤ちゃんの家)」の発起人、何方美(か・ほうび)さんは挑発・騒乱罪で2019年3月に逮捕されました。
毒ワクチン被害者の父親 李さん
「ワクチン被害者の人権を守るのは非常に難しい。被害者たちは基本的に連絡を取り合っているが、長い間に被害者が増え続け、数千人はいるだろう。子供に治療を受けさせるのも難しい。一般家庭は負担しきれない。この病気の症状も普通ではなく、治療がとても難しい」
2016年7月に雷霄さん一家は鑫睿ちゃんの治療のため北京に向かい、この時にこの問題を北京国家衛生計画生育委員会に報告しようとしましたが、鳳県当局から強制的に送還されました。その後、雷霄さんは看守所で約1カ月収監され、その後は自宅が監視下に置かれました。夫と祖母は挑発・騒乱罪に問われて収監され、その後保釈されましたが、彼らが解放されたときに鑫睿ちゃんはすでに虫の息でした。警察は治療で地元を離れることも許可せず「北京に治療を受けに行くのなら、夫婦二人とも再度看守所に入れる」と脅しました。