【動画ニュース】「魚からディーゼル燃料臭がする」中国メディアの理由に民衆は「うそだ」

中国各地で「ディーゼル」が見つかっています。これについて中国メディアは、悪徳業者が魚の入ったいけすにディーゼル燃料を混入させたからだと報じていますが、多くの中国人は信じていません。ディーゼル魚はいけすにディーゼル燃料を入れたからではなく、魚の生息地が工業廃水によって汚染されたために、ディーゼル燃料などの異臭のする魚が増えたのだと考えています。

中国メディアはこのほど、ここ数年全国各地でディーゼル魚が見つかっていると報じました。これは一部の悪徳販売者がいけすにディーゼル燃料を入れ、死にかけた魚を新鮮で活きのよい状態に見せようとしたためで、ある消費者が購入した魚を調理して食べたところ、強いディーゼル燃料臭がして嘔吐したとも報じています。しかし多くの中国人は、原因は水の汚染だと考えています。

江西省の釣り具販売業者、葉さん
「一部の水はよくないので、ディーゼル燃料の臭いが簡単に生じる。まずい水で育った魚はおいしくない。汚れた川の水で育った魚は嫌だし、その魚を食べたいとも思わない。故意にディーゼル燃料を入れたというが、デタラメだ。私たちは長年魚の仕事をしているが、ディーゼル燃料を入れるなんて聞いたこともない」

魚の悪徳販売業者がいけすにディーゼル燃料を入れる理由について、中国メディアはディーゼル燃料が水よりも軽く水面に浮くという性質を使って、魚を「ぴちぴちと跳ねる」状態にするためだと説明しています。水面に油の膜を張ることで酸欠になった魚が、より多くの酸素を吸い込もうとして絶えず水を飲んで泡を吐くため、結果的に死にかけた魚が新鮮に見え、体重も増える場合もあるからだと報じています。

中国の環境保護活動家、呉立紅さん
「ディーゼル燃料を入れても割りが合わないし、魚の重さも増えない。金にならないし、燃料代も損をする。普通に考えて、こんなことをするはずはない。あのような臭いは汚染された水域にしか存在しない。20年以上前に地元の化学工場から太湖に工場排水が垂れ流されたとき、漁師が獲った魚からケミカルな臭いがしたが、汚染について各地で言い訳がされている」

あるネットユーザーは、ディーゼル魚が増えた原因は、工業廃水で汚染された水域に住む魚の体内に水中のフェノール類が蓄積されたからだと指摘し、ディーゼル魚を食べると健康被害が生じると憂慮しています。

 
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