1月19日、香港では人権侵害を犯している香港政府および中国共産党高官への制裁を各国に呼びかける集会が行われました。警察は許可書を出したにも関わらず、途中から市民を逮捕し始め、催涙弾を発射し参加者を退散させ、集会は途中で中断させられました。
19日、香港では香港政府および中国共産党高官への制裁を国際社会に呼びかける「天下制裁」集会とデモ行進が予定されていましたが、警察は集会のみ許可を出しました。
集会会場のセントラルのチャーターガーデンは市民で埋め尽くされ、周辺の道路にまであふれ出ました。参加者らは米国や英国の国旗を掲げ、人権侵害を犯している香港および中国共産党高官に対する制裁を各国に呼びかけました。抗議集会に参加した市民は、香港警察の暴力行為は日に日に深刻化していると述べます。
香港市民 Kさん
「警察暴力は深刻化の一途を辿っている。和理非(平和的理性的非暴力)の市民に対する態度も悪化を続けている。最前線の抗議者でなくても同じ扱いをし、暴力を振るう」
香港市民 Tさん
「我々は無罪だ。歴史が我々に無罪判決を下す。これを信じて疑わない。他の国も、我々の要求や警察暴力問題など、香港の真実の状況を理解してほしい」
集会の許可書には午後2時から10時までと記されていますが、警察は途中から市民を逮捕し始めました。午後4時過ぎには、私服警官が主催者に即刻解散するよう要求したことで、市民から警察手帳の提示を求められ、衝突に発展しました。その後、警官隊が集会会場に進入し、強制排除を始めました。
記者
「鄧炳強警務処長が香港警察のトップに就任して発行した最初のデモ不許可通知書なので、主催者はリレー式の集会を呼びかけています。集会開始から1時間ですが、現場は非常に緊迫した状態です。市民は雨傘を広げ、警察に応戦しています。現場にはすでに催涙弾の煙が漂っています」
主催者の「民間集会チーム」のベンタス・ラウ(劉頴匡)氏はメディアに対し、少なくとも15万人が集会に参加し、警察が無理やり中断させなかったら参加者はもっと多かったはずだと示しました。ラウさんはその後、「市民の情緒を扇動した」として警察に逮捕されました。
香港人権弁護士 桑普氏
「これは全くのデタラメだ。集会とデモは言論の自由に含まれている。香港の人権法案条例と基本法には関連条文がある。当局がこれを違反するならば、公然と基本法の仮面を取り外したことになる」
香港の人権弁護士は、このことは全世界に向けて「一国二制度は虚言である」と宣言したのと同然で、国際社会の中共に対する制裁強化を招くだけだと示しました。