武漢に移動式焼却炉投入 武漢市民「遺体焼却よう用」

新型肺炎が猛威を振るっている武漢市に、移動式の焼却炉が投入されました。メディアの報道によると、すでに40台の医療廃棄物焼却設備が武漢に搬入され、物議を醸しています。武漢市民は、死者が多すぎるため、これらの設備は遺体焼却用だと指摘しています。

2月15日午後、中国の造船最大手、中国船舶集団傘下の南京中船緑洲機器が製造した移動式医療廃棄物処理設備と医療廃棄物焼却炉が武漢に到着しました。

中国メディア「新民晩報」によると、これらの移動式設備は大型トラックで輸送され、その数量は40基に上ります。2週間以内にさらに医療廃棄物焼却炉20基が武漢など、感染が深刻な地域に投入される予定です。

武漢市民の陳さんは、武漢の死亡者は政府発表より遥かに多く、これらの移動式焼却設備は死者の遺体を処理するためだと考えています。

武漢市民の陳さん
「報道を見たが40基投入した。政府発表の数字は信用できない。昨日は1800余りと言っているが、0が1〜2個足りないかもしれない。各団地の全ての集合住宅の入り口が封じられ、食料も不足している。本当に食料が無くなったら、家で餓死する人が数えきれないだろう。取締りが非常に厳しく、外出は禁止されている」

報道によると、移動式焼却設備は2秒で廃棄物を焼却することができ、毎日5トンの医療廃棄物を処理することができるとのことです。

この移動式焼却設備は長さ20メートル、体積は30立方メートルで、固体の粉砕、焼却、空気清浄など、3つの部分からなっています。

一方、注目を集めているのは、設備の外壁に「廃棄物と動物死体処理用」と書かれており、医療廃棄物だけでなく、動物の死体も処理できるということを示しています。

武漢市民 周さん
「死体焼却炉を投入したのだ。外出できないように入り口を塞いでいるが、家の中で死ねということだ。でないと他人に感染るからよくないということだ。あの設備は人の死体を焼却するためのものだ。この仕事の従事者の時給は2000元だ。死者が多すぎるので、一つの設備で5000キロ処理可能だ。なんてことだ」

近日、大紀元が湖北省の複数の火葬場に対し覆面調査を行いましたが、武漢市漢口(かんこう)火葬場では1日あたり少なくとも225人の新型肺炎による死者の遺体を焼却していることが判明しました。また先日には火葬場の中に焼却待ちの遺体がずらりと並べられている動画もネットに投稿されました。

 
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