武漢で発生した中共ウイルスは現在、世界200か国余りに広まっています。世界で5番目に感染者数の多いドイツでは3万6508人の感染が確認され、メルケル首相は「第二次世界大戦以来、最大の挑戦だ」と述べました。中でも、ドイツ西部のノルトライン=ヴェストファーレン州は感染が最も深刻な地域になってしまいましたが、なぜでしょうか。
ドイツの疾病管理予防機関、ロバート・コッホ研究所のデータによると、3月20日までにドイツで新型コロナウイルスへの感染が確定された人数は累計で1万3957人に達し、31人が死亡しています。感染が最も広まっているノルトライン=ヴェストファーレン州では、診断が確定された患者数が3497人に達しています。
あるメディアは、ドイツで最も人口の多いこの州と中国共産党が「密接なパートナーシップ関係」を結んでいることに注目しています。
ノルトライン=ヴェストファーレン州で5番目に大きな都市、デュースブルクは欧州最大の内陸港を有し、中国とも密接な関係にあります。デュースブルク公式サイトには武漢市と姉妹都市提携を結んでいることが記されており、デュースブルクには中国と欧州を結ぶ鉄道の終着駅もあります。
武漢漢欧国際物流有限公司支店の王甲璞総経理(2017年12月当時)
「ここにはたくさんのコンテナがあるが、その大部分は中国からの製品だ」「月曜日から金曜日までの毎日、多数の列車が発着している。あの列車も先週到着したばかりで、武漢からの列車だ」
デュースブルクはドイツで最も早く中共と一帯一路契約を締結した都市です。同市のズーレン・リンク市長は「我々はドイツの中国都市だ」とはっきりと述べ、「我々は中国がここを欧州への玄関口とすること、そして欧州と行き来するための飛び込み台とすることを歓迎する」とも述べています。
中共ウイルスの発生初期の昨年12月、ドイツで開催された第5回一帯一路・中欧協力国際フォーラムの会場となった場所も、デュースブルクでした。ノルトライン=ヴェストファーレン州は中共と密接な関係にあり、デュースブルクのほか、ドイツで四番目に大きな都市、ケルンも30年以上前から北京市と姉妹都市提携を結んでおり、州都のデュッセルドルフには現在、中国企業610社がひしめいています。同州にはさらに孔子学院が4か所あるほか、ファーウェイや中興通訊(ZTE)を始めとする多くの中国企業の欧州本社も所在しています。