武漢の封鎖が4月8日に解除されましたが、この2か月余り、政府による支援は何もなかったため、多くの市民や自営業者は苦しい生活を強いられています。武漢の歩行者天国では、店のオーナー数百人がデモ抗議を行いましたが、警察に暴力をふるわれました。
武漢の封鎖が解除された翌日の4月9日、店のオーナー数百人が、光谷歩行街でデモ行進を行いました。マスク姿の人々が「家賃一年分を免除せよ」と書いたパネルを掲げて、歩行街やショッピングモールの中を練り歩きました。
デモ現場の様子
「家賃一年分を免除せよ。解約したい」
記者が10日、光谷歩行街の複数の店に電話をかけて状況を尋ねたところ、いずれもまだ開店していないとのことで、また多くの店の経営者は店を畳むと示しました。
光谷歩行街に店を構える周さんは、「居住区の閉鎖的な管理は解除されておらず、人々はまだ伝染病に恐怖を抱いているため、買い物に来る人もいなく、店を開けても客が来ない」と述べています。
武漢市光谷歩行街 周さん
「昨日、一年間家賃を免除せよと彼らが叫んでいるを見た。4月8日に武漢を出る道路の封鎖が解除されただけで、居住区の封鎖は解かれていない。企業が再開した一部分の人だけが出られる。家賃減免の要求は合理的な要求だ」
武漢市はこれまで2か月半も封鎖され、多くの市民や自営業者は収入が途絶え、苦しい生活を強いられています。しかし政府による支援策は何もありません。こんな中でも家賃を支払わないといけないため、自営業者たちは一年間の家賃の免除あるいは解約を求めています。しかし、デモに参加した一部の人は警察に殴打され、逮捕された人もいるとのことです。
現場の様子
「光谷広場で人を殴っている。警察が人を殴っている」
武漢市民 劉さん
「デモには数百店舗の人が参加した。街の中は人があまりいない。多くの人は外出を控えている。皆2か月も無収入だから、消費する能力がない。減免は当たり前だが、彼らは拒んでいる。抗議しないと自分の利益を損なうことになる。武漢では抗議をしようとしても、アリが山を動かすようで、非常に難しい」
湖北日報は4月2日、光谷歩行街にある複数のショッピングモールがオープンし、商業が回復しつつあると伝えました。しかし8日の映像では、多くの店の経営者が「解約してここを離れたい」と訴えています。
「2020年4月8日、今日は開業日だが、店が開いているかどうか見てください。全ての人が解約してここを離れたいと考えている。あるいは一年間家賃を免除してほしい」