米国の免疫学者で、ホワイトハウスの新型コロナウイルス対策チームのメンバーであるアンソニー・ファウチ氏はこのほど、米国の医療専門家が中共の虚偽の情報により、流行の初期段階では中共ウイルスの危険性に対する認識が不足していたことを認めました。また、 ファウチ氏はたびたびトランプ大統領と異なる意見を表明しているため、保守層などからは解任を求める声が上がっています。
米国の国立アレルギー感染症研究所(NIAID)の所長で、ホワイトハウスの新型コロナウイルス対策チームのメンバーであるファウチ氏は先日、アメリカ疾病管理予防センター(CDC)が1月中旬の声明で、中共の情報が正確であれば、ウイルスは伝染性が低く、中国以外の国では大きな脅威にならないだろうと述べたことを認め、米国は中共に騙されたようだと述べました。
米防疫専門家 アンソニー・ファウチ氏(2020.04.11)
「今振り返ると、12月31日より数週間も前から、中国ではヒトヒト感染が発生した可能性がある。最初から誤った情報だった」
中共ウイルスが世界的に蔓延を続ける中、WHOのテドロス事務局長は公然と中共を擁護し、情報を隠蔽したため、国際社会から非難され責任追及の声が高まっていますが、ファウチ氏はテドロス氏を繰り返し褒めていました。
米防疫専門家 アンソニー・ファウチ氏(2020.03.25)
「テドロス氏は傑出した人だ。彼のリードの下、WHOは仕事をよくこなしている。彼はずっと全力で臨んでいる」
ファウチ氏は2月にホワイトハウスの新型コロナウイルス対策チームのメンバーになった後、公に中共の情報は透明であると述べています。また、中共が米国の医師を含むWHOの専門家チームの武漢入りを妨害した際もあやふやな態度を見せていました。
米防疫専門家 アンソニー・ファウチ氏(2020.02.18)
「中国に現れた変化は、政府高官が断固として情報隠蔽者を処罰していることだ」
ジャーナリストのジョシュ・ロージン氏は先日の投稿で、トランプ政府内での中共ウイルスの流行を最初に警告したのは、医療専門家ではなく、ホワイトハウスの国家安全保障会議だったと指摘しています。SARSを経験し、中共の嘘のパターンを深く理解している国家安全保障問題担当の米大統領副補佐のマシュー・ポッティンガー(Matthew Pottinger)氏がホワイトハウスの 最初の対策チームを率いていたといいます。
12日、トランプ大統領はカリフォルニア州の共和党議員候補の「ファウチ解任の時」という投稿を転載したため、近く解任するとの憶測が出ていました。しかし13日、トランプ大統領はホワイトハウスの記者会見でファウチ氏を解任するつもりはないと述べ、解任論を否定しました。