中共ウイルスの蔓延によって、中国のあらゆる業界が打撃を受けています。特に海外からの発注がキャンセルされ、農産物の価格は急落し、多くの農家が損失を被っています。しかし、中共政府は何の救済策も講じていません。
上海市青浦区白鶴鎮は「中国のイチゴの町 」として知られています。約2,300世帯がイチゴ栽培に携わり、栽培面積は6,000ムー(約59ヘクタール)以上に上ります。イチゴはいま旬を迎えていますが、伝染病の流行の影響を受け、売れ行きが滞っています。顧客がほとんどいなくなり、価格は例年の3分の1にまで急落しました。
上海青浦区白鶴鎮のイチゴ園オーナー 呉さん
「苺の多くは売れ残っている。苺狩りは500gで20元で、例年よりかなり安くなっている。例年は30元だったから。購入は10キロ、7.5キロ、5キロなどに等級分けしている。客は例年に比べかなり減っている。どの業界も、今年はみな少ない。伝染病の流行が原因で、みな外出しなくなっている。今年は赤字だろう」
雲南省元謀県は中国の玉ねぎの主要産地の一つです。玉ねぎの作付面積は4万ムー(約396ヘクタール)以上に上り、そのうち70%以上が日本や韓国、ロシアなどに輸出されていました。しかし、今年は中共ウイルスの世界的な流行の影響で、玉ねぎの輸出のオーダーが多数キャンセルされ、その結果、価格が70%近く暴落しました。
玉ねぎ農家の張さんは、今年は伝染病による道路封鎖のため、価格が暴落し、そのうえ輸出の受注もなくなり、多くの農家が損失を被っていると述べます。
雲南省のタマネギ農家 張さん
「雲南省の玉ねぎは新年前後から売り始めるが、最初は玉ねぎが少ないため、2〜3元するが、後から大量に市場に出されると価格が落ちる。基本的に毎年3月末になると価格が落ちる」
ネット上にアップされた動画では、各地で大量に売れ残った野菜や果物が廃棄される様子が映されています。 そのいっぽうで、都市部の封鎖された居住区の住民は共同購入で普段の何倍もの値段で野菜や果物を買わされています。
中国のネットユーザー 李さん
「道路封鎖で多くの野菜・果物を売ることができない。産地では非常に安いが、武漢ではとても高い。米国は高速道路料金を徴収しないが、中国は多くの検問所を設け、様々な名目の料金を徴収している。だから消費者は高い値段で買わされる。農民は泣きながら、多くの野菜・果物をトラック単位で廃棄している。売れないから」
伝染病の流行は、生産農家だけでなく、卸売業者にも影響を与えています。北京の卸売業者王さんは、もともと北京の約70か所の学校に果物や野菜を納入していましたが、学校の授業再開が遅れているため、いま休業しているといいます。また、居住区も多くが封鎖されているため、住民は高額な野菜を買うことを余儀なくされています。しかし、王さんは実店舗を持っていないため、商品があっても売ることはできません。王さんは、野菜を積んだトラックが居住区に入ることが許され、住民に安い野菜を提供できるようにして欲しいと願っています。