トランプ大統領は、WHOが過度に中共中心であると批判し、WHOへの財政支援を打ち切ると発表しました。さらに、WHOが推進しているワクチンプログラムには参加しないと表明しました。
トランプ大統領(2020.4.10)
「WHOへの我々の拠出金は中共より10倍以上多い。しかし彼らは非常に中国中心主義である。私が今週ずっと言っているように、中国(共)中心である。論争の中でいつも良いところを取る。私はこういうのが好きではない。不適切だと思う。米国人にとって公平ではない」
WHOは中共ウイルスのワクチンや治療薬の開発を加速化させるために、国際協力体制を作ると発表し、24日、各国首脳とインターネットでの会見を行いました。WHOが中共に偏っているため、米国は今回の計画への参加を見送りました。会議の中で、フランスのマクロン大統領などの首脳が、5月4日に伝染病に関する世界サミットを開催することを決めました。また、6月4日には英国が主催することになります。
WHOは23日、ギリアド・サイエンシズ社が中国で実施していたレムデシビルの無作為抽出による初期臨床試験の草稿を誤って公開しました。これに対し、ギリアド社は、公開された草稿には「試験に対する不適切な解釈が含まれている」と述べ、参加者が少なく早期に中止されたため、統計的に有意な結果は出ていないと説明しています。
現在、WHOが各国に中共肺炎のワクチンや治療薬の開発促進に協力するよう呼びかけていますが、米国駐ジュネーブ国連代表団は、WHOの最近の感染症への対処の態度から米国はこのプログラムに参加しないが、プログラムの詳細については期待していると示しました。また、会議やワクチンプログラムには参加しないが、中共肺炎との世界的な戦いをリードする米国の役割には影響しないと述べています。
米国国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)でレムデシビル実験プログラムの首席研究者を務めるアンドレ・カリル博士は、暫定試験結果が早ければ5月中旬までに発表される可能性があると指摘しています。
この試験は信頼性を確保するために二重盲検法を採用しています。被験者については、当初目標の400~500人を大幅に上回る申し込みがあったため、実際には800人以上が試験に参加する可能性があります。 カリル氏は、統計上だけでなく、意味のある臨床治療の改善が見られるかどうかが焦点であると強調しています。