コロナ克服切手発行?黒竜江省では市民が悲鳴

中国当局は中共ウイルスの克服を記念する切手を11日に発行すると発表しました。一方、東北部の黒竜江省ではウイルスの蔓延が続き、市民が悲鳴を上げています。5月初めのゴールデンウィーク期間中、ハルビンと牡丹江市では立て続けに緊急通知が出され、飲食店の店内での飲食をやめるよう求めています。その一方で、企業を再開させるために、当局はハルビン市南崗区や綏芬河市の感染リスクの等級を「低リスク」に下げています。

中国の官制メディアによると、5月6日0時より、ハルビン市南崗区や綏芬河市の感染リスク等級を「低リスク」に下げ、企業の再稼働やビジネス活動の再開を推進しています。しかし、ハルビン市では5月2日に、牡丹江市では5月3日に、飲食店の店内飲食停止の知らせを出したばかりでした。

ハルビン市の市民は、感染は収束しておらず、当局による管理体制はいまだに厳しいため、市民もなるべく外出を控えていると述べています。

黒竜江省ハルビン市 宋さん
「現在、防疫をしっかり行った前提で、一部は出入り可能だが、用事があっても収束してからやるしかない。流行期間中はなるべく外出を控えているので、以前のような賑やかさはない。経済面の影響は必ずある。徐々に生産を回復して、損失を挽回するしかない」

牡丹江市の王さんは、市内の流行は深刻で、封鎖された村もあり、妹の住む村では5人の感染が確認されたと述べています。

牡丹江市の王さん
「結構深刻のようで、都市封鎖をすると言われている。綏芬河市税関からロシアの中国人が帰国してから、旧正月前のように厳しくなっている。農村では封鎖している。とても厳しく、入り口を塞ぎ、出入りを禁止している。外部(村)の人は入れない。農作業の季節だが、自分の農地に出るのは許されている」

大慶市でも感染者が確認され、5月4日午後、讓胡路区(じょうころ-く)の長青一区に別の居住区の感染者が送られ隔離されたため、不満に思った居住区の住民らが集団で抗議しました。

大慶市民 王さん
「伝染病が深刻すぎる。大慶市にはすでに専門家が来ていて、隔離している病院もある。管理が厳しい。出入りの検査がとても厳しい。一人一人検査するので、生活が大きな影響を受けている。長距離バスは一部ストップしているし、小型バスも止まっている。買い物に行くにも登録が必要で、正常な用事もできない。日常生活がとても苦しい」

5月5日、Twitterにアップされた動画によると、黒竜江省の各市では閉鎖式管理が行われ、七台河市(しちだいが-し)の駅では列車の乗客の下車も止められ、出発地に帰されました。どうしても下車する人は14日間自費で隔離しないといけないと言われたとのことです。

また牡丹江市の自営業者は、「ほとんどの店が閉まっていて、ショッピングモールには客もいない。この5か月間苦しすぎる。庶民は貯金もなく、多くの人が仕事を失っている。後どれほど持つか分からない。出稼ぎに行きたくても、いまや黒竜江省出身の人はどこも雇ってくれない」と吐露しています。

 
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