中国シンクタンク「我々は米国左派を懐柔しなければいけない」【英語ニュース】

「米中関係の改善するために なぜ我々は
米国左派を懐柔しなければならないのか」
と題したこの記事が公開されたのは
トランプ大統領が 北京は2020年大統領選
私の邪魔をするためなら
出来ることは何でもするだろう
と発言した直後のことです
記事の著者は
「チャイナ・ノウアーズ」
または「知華派」と呼ばれる
中国に詳しいと思っている米国左派や
リベラルのエリートらを引き合いに出し
長年にわたる中国の台頭における
彼らの貢献について詳述しました
記事には 「1990年代初期にもし
クリントン政権による
対中関与政策がなかったら
中国経済はこのような素晴らしい
外部の成長環境を得られただろうか」
と書かれています
記事は 「何故なら 米国左派は
世間知らずで傲慢すぎる
彼らは中国への関りは
最終的には中国が より自由な
民主的価値を取り入れるようになると
考えている」と述べています
さらに 「彼らは間違った結論を下した
我々はまさに彼らのその間違いを利用し
自らの発展のための機会を掴み取り
台頭を妨げる力を抑えたのだ」
と加えています
著者は 「左派 右派共に
過去の政権は関与政策を強く求めたが
現在は状況が違う」と記しています
しかし今日
記事にはこう書かれています
「米中間の利益格差は大きすぎる
そこに重複はなく 共通の戦略的利益もない
もし我々が米国右派を通じて
米中関係を発展させるとすれば
それは中国の政治政策と経済モデルにおいて
我々中国が大きな妥協をする
必要があることを意味している
これは受け入れ難いことだ」
著者はこう記しています
「いわゆる『チャイナ・ノウアーズ』は
ワシントンの政策に影響を与える上で
今でも非常に重要だ
それゆえ 彼らは今でも
中国が掌握すべき標的と見なされている」
ワシントン・ポストの中国特派員
ゲリー・シーはこの記事を
「率直でひねくれたエッセイ」と
揶揄しました
一方 ニューヨーク在住の中国学者
何清漣はTwitterで
「中国は『パンダ・ハガー』
(親中派の政治家)の代わりを探している」
と発言しました
この発言は 関与政策を支持し
中国の台頭が
世界にとって良いことだと信じている
欧米の学者や関係者を指しています
しかし近年 中国のかつての支持者の何人かは
どんどん疑い深くなりました
中国が秘密裏に行っている
強制的または腐敗した活動を
非難する報告書を発表しました
彼らのうちの多くは
かつて中国の台頭を支持していました
報告書は 中国当局は
中国系米国人社会 在米中国人留学生
米国の市民社会組織 学術機関
シンクタンクやメディアに及ぼす
当局の影響力を利用して
米国の民主的なプロセスを
弱体化させようとしてきたと指摘しました
ある中国専門家はワシントン・ポスト紙に
「この報告書は そのプロジェクトが
ひどく失敗していた事が分かっただけに
中国が世界の舞台に台頭するのを
手助けしていたと思っていた
中国の専門家の世代全体の
幻滅を物語っている」と話しました
台湾の学者はこの報告書を
「中国問題専門家の集団的覚醒」と
名づけました
この覚醒がどれほど深く広がるかは
まだ分かりません
何年にもわたる 米国政府の
中国政策に対する影響力は侮れません
中国メディアは 2008年11月
米国大統領選の結果が出た直後
米国務省下にある調査機関が
中国の調査機関に接触したと
報じました
それは中国政策に関する
彼らの「期待リスト」を求めたもので
報告書を受け取りました
この報告書は
「極めて重要な関係ーーオバマ
どのように中国と関わるべきか」
と題されたものです
報告書の半分は
中共外務省傘下にある
中国国際研究院の
劉学成という研究員によって
書かれたものでした
この研究員は中国政府系メディアに
報告書の一部は彼が作成したものだが
「これはまさに中国そのもの」と
述べました
新しく就任した大統領が
政策助言を受け取るのは
一般的なことです
しかし中央政府の政権下の
中国国民による共著は
米国史上空前の事でした
ニューヨーク在住の中国学者
何清漣は当時
北京に「あなたにご満足頂くには
どうすればよいか教えてください」と
頼んでいるようなものだと述べました
この政策書は ホワイトハウスに
中国当局と台湾問題に取り組む事
チベット活動家と取り合わない事という
中国にとって重要な関心事を
尊重することを求めました
広範な論点を公表する一方で
特定の個人に関する人権問題は
中国との私的協議のために
残すことを望むとしています
このメッセージはしっかり
伝わったようでした
ワシントン訪問までの間
オバマ大統領は中国の人権問題に対する
軟弱な姿勢について批判を浴びました
政府関係者はメディアに
大統領が非公開の会談では
手加減をしないと再保証しました
しかし一部の人は
「我々が今直面している現実は
非公開の手法が上手くいっていないことと
変化が必要だということを
証明している」と述べました
中国はこれらの問題を
非公開にしておきたいのです
私は 2人のマイケル問題や
他の問題に対処するために
我々は内々でとても懸命に取り組んでいると
証言した多くの元外交関係者や
元外交官らに気が付きました
それはまさに
中国が秘密にしておきたかったことです
個人的には 様々な問題について
中国の悪質な行動を公にすることは
チベット問題であれ ウイグル問題であれ
両マイケル問題であれ・・・何もかも
中国は国際的に非難されるのを
とにかく嫌っているのだと思います
中国は国際的に
公に非難されたくないだけです
米国は独裁政権下における
中国当局の透明性の欠如に苦悩しています
現在のコロナパンデミックの
深刻度についての
中国は内部告発者や
市民ジャーナリストを沈黙させ
世界を何か月も暗闇に取り残しました
トランプ大統領と
暫定民主党候補指名のジョー・バイデン氏は
どちらがより
中国に対して強硬であるかを
競い合う状況になっています
報道によると 製造業を
海外から国内に取り戻すと
長い間 公約してきたトランプ大統領は
中国からサプライチェーンを
移転する取り組みを強化しています
さらにトランプ大統領は
北京のウイルス発生対応を罰するため
新たな関税を検討していると述べました
同時に バイデン氏は選挙演説で
中国を信用しすぎると トランプ大統領を批判しました

ウォールストリートジャーナルは最近
現在 バイデン前副大統領の外交政策顧問は
ほぼすべてオバマ政権の元貢献者であり
バイデン氏は中国政策の詳細を
まだ打ち出していないと報道しました
NTDニュース
ペニー・ジョーがお届けしました

 
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