昨年6月9日の100万人デモから1周年を迎え、香港市民が再びセントラルの街頭に繰り出しましたが、香港警察によって暴力的に退散させられました。警官隊は記者や市民に催涙スプレーをふきかけ、53人を逮捕しました。
複数の警官が、白い服を着た外国人男性の頭を地面に押さえつけ、さらに足で体を押さえつけて制圧しました。周りの市民らは罵声があがりました。
香港市民
「殺人だ!」
「逃亡犯条例」改正案に反対して昨年6月9日、香港では100万人が街頭に繰り出して当局に抗議しました。1周年を迎えて香港市民は再びデモ行進を行いましたが、区議会議員二人を含む53人が逮捕されました。
抗議現場に現れた警官隊は催涙スプレーをふきかけるなどして、暴力的に抗議市民らを退散させました。警官隊はまた記者に向かって、50発以上の胡椒弾を発射しました。
この日、千人以上の市民がセントラル周辺に集まり、携帯電話のライトをつけて、スローガンを唱えながら行進しました。反送中運動の発生以来、自由と民主主義を求める香港市民に対し、中共は香港版国家安全法の導入を強行していますが、香港市民は諦めず、戦いを続けています。
香港市民
「まだ出てこられる時に、毎回の機会を大切にしなければならない。最後の機会を勝ち取るまで、後退はできない。今日出てこなかったら、自分自身に、香港人に、自分の子供に、子孫に申し訳が立たない」
2019年6月9日、犯罪容疑者の中国本土引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案に反対し、百万人の香港人がデモ抗議を行いました。4か月の闘いを経て、昨年10月23日に香港当局は改正案を正式に撤回しました。しかし、抗議活動では警察側が市民に暴力を振るい、多くの抗議者が逮捕され、暴動罪に問われています。香港版国家安全法の導入により、香港の自由の空間はますます縮小しています。