6月12日、米国南部のアトランタで逮捕に抵抗し、逃走した黒人男性を警察官が銃で撃って死亡させる事件が発生しました。アトランタ市警は当時の様子を収めた動画を公開しました。
アトランタ市警は6月12日夜、ウェンディーズバーガーのドライブスルーを一台の車が占拠し、客に迷惑をかけているとの苦情を受けました。
警察が公開したボディーカメラの映像には、27歳の黒人男性、ブルックスさんの姿が映っており、車の中で居眠りをしていました。警官が男性の血中アルコール濃度を示す飲酒検査を実施したところ、血中濃度は0.108%で、法定基準の0.08%を上回っていました。
飲酒運転の疑いで、警官が手錠をかけようとした際、男性が突然暴れ出し、警官と激しい揉み合いになり、警官のボディーカメラが落ちました。
近くに停められていた車両のドライブレコーダーの映像には、男性が警官からテーザー銃を奪って攻撃しようとしている様子が映っています。男性と警官二人はカメラの範囲から飛び出し、その後、三発の銃声が鳴りました。男性は背中に二発撃たれ、その後病院で死亡しました。
14日、発砲した警官ギャレット・ロルフ氏は免職処分となり、もう一人の警官はに謹慎処分となりました。
アトランタ市警のエリカ・シールズ署長は、この事件を受けて辞任しました。
13日、アトランタで抗議デモ隊が道路を占拠し、事件が起きたハンバーガーチェーンのウェンディーズに火をつけました。火は45分以上燃え続け、消防隊によって消し止められましたが、14日の早朝、再び火がつけられました。
米住宅都市開発省のベン・カーソン長官はFOXニュースのインタビューで、今回の事件はミネソタ州のフロイドさんの事件とは異なり、警察の過失と直接結論付けるべきではないと述べました。