米中関係の緊張が高まる中、今週、米海軍の空母打撃群3隻が太平洋海域に同時に姿を現しました。専門家は、この稀に見る大規模な軍事力の披露は、中共への警告信号であると考えています。
米海軍が保有する7隻の空母のうち、3隻が太平洋に配備されています。 現在、西太平洋を巡航中のロナルド・レーガンとセオドア・ルーズベルトの空母打撃群、東太平洋を巡航中のニミッツの打撃群で、それぞれの空母は、いずれも60機以上の戦闘機を搭載しています。
これは2017年以来、同地域における米空母の配備としては最大規模となります。米中間の緊張が走る中のこの動きは、中共への警告と米海軍がウイルス感染から完全に回復したことを示すものと見られています。
米ナショナル・インタレスト・センター専門家 ハリー・カジアニス氏
「我々はまだウイルスの流行の最中におり、世界的にも異なる危機が発生しているが、米軍は依然として活動している。中国(共)が何を言おうと、何をしようと、米軍は依然として世界最強である。これは中国(共)に対する警告と教訓である」
米国と中国は最近、多くの分野で激しい対立を繰り広げています。米国は、中共がウイルスの流行を隠蔽し、世界中に拡散させたこと、「一国二制度」の原則に反する香港版国家安全法を押し進めたこと、フロイドさんの事件を利用して虚偽の情報を広めていることを非難しています。
一方、中共は南シナ海や台湾海峡で他国の利益を損なう行動を続けています。トランプ政府の中共に対する制裁はすでにスタートしています。
最新情報によると、ポンペオ国務長官が、中共の要請を受けてハワイで中共中央外事工作委員会弁公室主任の楊潔篪(よう けつち)氏と会談するため、16日にハワイ入りしました。
米ナショナル・インタレスト・センター専門家 ハリー・カジアニス氏
「中共は2020大統領選のトランプ陣営の戦略を探ろうとしている。北京にとって最悪なのは、大統領選の核心的な議題になることだ。そうなると、誰もが反中共の態度をとり、これは米国の通常の操作手順になり、中共を敵と見做すようになる」