ポンペオ長官と中共の外交トップがハワイで会談 大統領はウイグル人権法に署名

ポンペオ国務長官と中共政治局の外交担当トップ楊潔箎(よう・けつち)氏が17日、ハワイで会談を行いました。同日、トランプ大統領は少数民族の迫害に加担している中国共産党幹部を制裁する「ウイグル人権法」に署名しました。

米国務省のオルタガス報道官は18日、ポンペオ国務長官と中共政治局の外交担当の委員、楊潔篪氏がハワイのホノルルで会談し、米中関係について意見交換をしたとツイートしました。

国務省は17日の声明で、ポンペオ長官は米国の重要な利益と、両国の商業、安全保障及び外交における完全な互恵関係の必要性を強調したと述べました。

ポンペオ国務長官は、中共ウイルスについて、世界的な蔓延への対処と将来の再発を防ぐためには、完全な透明性と情報共有が必要であると強調しました。

これに対し、中共官制メディアは18日に発表した声明で、双方は共通の問題について深く意見交換を行い、建設的な対話であったと主張しています。

中共外交部の趙立堅(ちょう・りつけん)報道官は18日、記者の質問に対し、会談では台湾、香港、新疆問題について言及したと述べました。

また、楊潔篪氏が「香港版国家安全法」の推進に揺るぎない決意を表明し、米国の香港問題への介入に反対を表明したと述べました。

双方が出した異なる声明に対して、一部の学者は「北京は緩兵之計(かんへいのけい)で時間稼ぎをしているが、米国はそれに引っかからなかった」と述べています。

トランプ大統領は同日、「2020年ウイグル人権法」に署名し、中共が新疆で強制収容所を設置して、ウイグル人をはじめとする少数民族の人権を侵害していると非難しました。

ホワイトハウスのマクナニー報道官は、17日の記者会見で、記者からトランプ大統領と習近平氏の関係について質問された際、トランプ大統領の以前の言葉を繰り返しました。

ホワイトハウス報道官 マクナニー氏
「彼ら(中共)は中国行きの航空便を禁止しているが、中国から出る航空便は禁止していない。彼らは情報を遅らせ、WHOは中国(共)と協力し、無症状感染の情報を遅らせたようだ。これは驚くべき事で、大統領は中国(共)の行為、または怠慢に対し不満に思っている」

 
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