ポンペオ国務長官は6月19日、コペンハーゲン民主主義サミットで、中共が欧米の善意に乗じて各国に浸透しており、その本質は変わらず、世界に脅威を与えていると批判しました。ポンペオ国務長官はEUの同盟国に対し、中共との取引にはリスクがあることを認識し、「自由と暴政」のどちらを選ぶべきかを考えなければならないと警告しました。
ポンペオ国務長官は、西側諸国は中共が独裁政府であることを知っているにもかかわらず、中共と国交を結ぶことで変化が見られるという幻想を抱いたが、結果的に徒労に終わったと述べました。
ポンペオ国務長官
「これは賭け事である。30年前、東欧と旧ソ連に民主主義の波が押し寄せ、自由は全ての国では止められないと思っていた。だから国交を樹立し、民主主義価値観に敵意を持っていることを知りながら、独裁政権に扉を開いてあげた」
ポンペオ国務長官は、中共が西側の善意を利用して絶えず大きくなり、各方面から浸透していると指摘しました。今日では、中共の嘘と隠蔽工作によって疫病が世界的に蔓延し、香港では国家安全法の導入を強行しているが、これらのことからその本質が世界に知られるようになりました。
ポンペオ国務長官
「中共は香港の自由の終りを命じたが、国連の条約およびその市民権利に違反している。これは中共が違反した国際条約の一つにすぎない。中共はその近隣でごろつき行為を行っているだけでなく、我々全ての人に影響を及ぼしている。コロナウイルスについて嘘をつき、ウイルスが世界的に蔓延し、同時にWHOに流行の隠蔽に協力するよう圧力をかけた」
ポンペオ国務長官はまた、中共は虚偽の情報を拡散し、サイバー攻撃を行い、ファーウェイとの協力関係を利用して、米国と欧州諸国の関係を分断したり、欧州の重要な港湾やインフラを買収したりするなど、欧州の主権を脅かしていると述べました。
長官は各国に、経済的利益に目をくらませないで、至る所にある中共の脅威に目を向けるよう呼びかけました。
ポンペオ国務長官
「中共の脅威は目の前に迫っているだけでなく、すでに各国の首都、各区、各州に浸透している。中国国有企業による全ての投資に、疑いの目を向けるべきである。欧州は中共の脅威に直面している。それは米国同様に厳しく、南米、アフリカ、中東、およびアジアの同盟国とも同じだ」
ポンペオ国務長官は、中共が欧州に米国と中共の間の選択を迫っているが、その選択が民主と自由を再定義すると述べました。
ポンペオ国務長官
「これは米国と中国との間の選択ではなく、自由と暴政間の選択だ。共産党は我々に自由世界で得た進歩を捨てさせ、北京に適合する新たな規則と基準を作ろうとしている。これらの選択に直面したとき、欧州または米国の独特な方式があるとは思わない。我々の根本的な価値を放棄したくなければ、一つ選択する必要がある。独裁に依存する民主主義はその名に値しない」
しかしポンペオ国務長官はまた、欧州は中共の脅威に気付きつつあり、民主主義は壊れないということを信じていると述べました。
ポンペオ国務長官
「民主主義は中共が思っているほど脆弱ではない。民主主義は強い。我々ばファシズムを打ち負かし、冷戦に勝利した。一方、独裁主義は脆弱なものである」