中共当局は最近、カナダ人2人を「スパイ容疑」で起訴しました。 カナダのトルドー首相は6月22日、2人のカナダ人と孟晩舟との交換はしないと述べました。 これに対し、米国務省は22日の声明で支持を表明し、中共当局にカナダ人2人を直ちに釈放するよう要求しました。
カナダのトルドー首相は22日の演説で、中共がファーウェイのCFO、孟晩舟氏を釈放させるためにカナダ人を逮捕したと非難し、そのような交換は行わないと述べました。
トルドー首相
「中国(共)高官は、これは明らかにバンクーバーの孟氏の事件と関係があると強調した。彼らは最初からこのような繋がりを作り上げ、二人の拘留を続けることで、カナダ に政治的圧力を加えている」
また、トルドー首相は、カナダには独立した司法制度があり、政府には口出しする権利はないと述べました。
米国のポンペオ国務長官は22日、この問題に関するカナダ外相のツイートをリツイートし、カナダに対する米国の支持を表明しました。
ポンペオ国務長官はツイートで「米国はカナダを支持し、カナダのシャンパーニュ外相と同様に、北京がコブリグ氏とスパバー氏の起訴を発表したことを懸念している」と述べています。
同日、米国務省は声明を発表し、「米国はカナダを支持し、北京に対し男性2人を直ちに解放し、不当な拘留によるカナダへの脅迫をやめるよう求めている」と述べました。
国務省はカナダの呼びかけに呼応し、ウィーン領事関係条約に基づき、領事館がすぐに2人の男性に面会することを求めるました。
中共は半年間も領事の面会を禁止しており、世界はカナダ人2人の状況を知ることができません。
今年5月末、カナダの裁判所は孟晩舟容疑者の事件において、米国での罪がカナダでも罪に相当するかという問題について「双罰性は成立する」との判決を下し、米国への身柄引き渡し手続きを進めました。
その後、中共はカナダ人2人を起訴しました。
専門家は、中共のこの行動はファーウェイの救済を目的としていると考えています。
米国務省は今月初め、カナダがファーウェイの5G構築への参入を認めた場合、カナダとの情報共有を再評価すると述べました。