米国の左翼暴徒がシアトル市内に設置した「自治区」では、ここ3日間で4件の銃撃事件が発生しています。 6月24日、自治区内の住民や店舗が、地域社会に深刻な被害をもたらしたとして、シアトル市や市長を相手に集団訴訟を起こしました。
急進左翼のデモ隊が作った「自治区」で発生した事件への対応が不十分だったとして、15の店舗や住民が24日、シアトル市と市警察、ジェニー・ダーカン市長を相手にワシントン州西部地区連邦裁判所に集団訴訟を起こし、通常の生活や社会秩序に「広範な被害」を与えたと訴えました。
6月8日、シアトル市が警察の撤退と東部地区警察署の放棄を命じた後、多数の抗議者が警察署の建物を占拠し、周辺6ブロックを自治区に指定して、武装した人々がバリケードを設置しました。
その後、自治区内からは911通報が続き、住民は身分証を提示しなければ出入りできず、私有地への侵入や破壊行為、レイプ事件が急増し、店舗は保護費を要求されていると訴えました。疫病が流行しても閉店しなかった店舗は、かえって急進派のデモによって大きな経済損失を被ることになりました。
しかし、シアトルのダーカン市長は、これらの急進派抗議者を公に支持し、抗議者にカール・アンダーソン公園を提供し、キャンプを作らせました。一方、シアトルの手に負えない状況に対処するために連邦政府は州兵を送り込もうとしましたが、ダーカン市長の反対に遭いました。
シアトル自治区内の事業主
「我々は警察に何度も電話をしたが、返事もなく、一度も来たことがない。がっかりだ。通報した時に彼らが現れることを期待しているが、警察は来たくても来れないことを私たちも知っている。政治的原因だと思うが、市長と州知事は解決法を出すべきだ」
この事件を弁護するカルフォ・イークス法律事務所は声明で、「市の対応が無法地帯を招いた」と述べています。
自治区では20日以降、4件の銃撃事件が発生し、少なくとも1人が死亡、4人が負傷しました。抗議者の妨害により、警察は即座に現場に入ることができませんでした。
ダーカン市長は圧力を受け、自治区の解体を発表しました。
トランプ大統領は25日のツイートで、「法と秩序」を改めて強調し、シアトル市に対し、街を占拠した「暴徒、略奪者、無政府主義者」を排除するための迅速な行動を改めて促しました。