中国系アメリカ人女優リウ・イーフェイ主演のディズニーの実写版映画『ムーラン』がまもなく韓国で公開されますが、韓国の複数の青年団体が映画のボイコットを表明しました。リウ・イーフェイは昨年8月、香港警察の暴力的な取り締まりについて、支持するコメントを投稿していました。
韓国の学生団体
「我々は暴力を支持するわけにはいかない」「ムーランの上映反対!」「国家暴力をやめろ!」
7月1日、韓国ソウル市江南区(カンナムく)のディズニー韓国本部前で、複数の青年団体が集結し、映画「ムーラン」のボイコットを表明しました。主人公を演じるリウ・イーフェイは昨年8月、香港反送中デモで警察官の暴力的な取り締まりについて支持するコメントを、中国のSNS「微博(ウェイボー)」に投稿していました。ボイコット活動の主催者は、これを人権に反する行為だと非難しました。
世界市民宣言共同代表 朴度亨氏
「我々は香港からスタートしたムーランボイコット運動に合わせて、このような暴力的な沈黙の中で作られたムーランのために金を払うわけにはいかない」
韓国も民主主義実現のために血を流した経験があるため、香港市民の自由を求める戦いに対し、見て見ぬ振りはできないと述べます。同時に、暴力行動を支持することは許されないと語っています。
韓国香港民主同行共同代表 サミー氏
「まず我々は一般市民の名前で、ディズニーのムーランをボイコットする。そしてこれを通して韓国社会に習近平政府の国家的統制と暴力に関する議論の場を開きたい」
青年抗議者
「我々暴力が輸入され、弾圧が上映されるのを無視しない」
また、主催者側は、映画の出演者が香港警察の暴力を擁護する発言をしたことについて、ディズニー社に公開謝罪を求めると同時に、韓国での「ムーラン」の上映も中止するよう求めました。
記者会見で若者たちは、映画「ムーラン」ボイコットを表明するレノンウォールを作りました。