近日、米連邦当局がTiktokやWeChatなどの中国のSNSアプリを禁止することに、より本格的な姿勢を見せています。 天津にあるTiktokのオフィスを訪れたことのある業界関係者は、Tiktokは中共のために検閲を行っており、アメリカの選挙を妨害する可能性さえあると指摘しています。
数千万人の米国ユーザーを有する中国の動画アプリ、TikTokが、米国でのさらなる禁止措置の対象となる可能性があります。
7月15日、米上院国土安全保障・政府活動委員会は、連邦政府職員に対し、政府支給の端末でTiktokを使用することを禁止する法案を来週採決すると述べました。
微博(ウェイボー)などの企業で10年以上にわたってネット検閲に携わってきた劉力朋氏は、Tiktokの親会社「バイトダンス」の米国ユーザーの言論検閲を専門に行っている天津の検閲事務所を訪れたことがあるといいます。
元微博検閲担当 劉力朋氏
「Tiktokはその事務所で直接米国人の言論を検閲している。中国のネット検閲員たちがやっている。彼らは中共の政治訓練を10年以上受けていて、多くが共産党員だ。中共に脅され恐怖の中で暮らしているこれらの人々が、米国人の言論を検閲している」
実際、中共に協力して検閲を行っているTiktokやWeChatなどのソーシャルメディアは今、トランプ政府からの制裁に直面しています。ポンペオ国務長官はこのほど、中共のために奉仕しているオンラインプラットフォームに対する厳しい規制を検討していると指摘しています。
ポンペオ国務長官
「米国人のデータ安全を脅かしているすべての事例を評価し、携帯電話、システムあるいはヘルスケアデータなどから、中共が容易にこれらのデータにアクセスできないように確保する。政府が採る行動を目にすることができるだろう。情報セキュリティを保護し、中共が米国人の個人情報を取得するのを阻止する」
Tiktokが未成年者の個人情報保護に関する米国の規制に違反した疑いがあることは、すでに報道によって明らかになっています。 劉力朋氏は、中国企業であるTiktokは中共の国家安全法に支配されており、利用者のデータが中共に利用されている可能性が高いと考えています。
元微博検閲担当 劉力朋氏
「このデータを中国に保存すると、中共は機械(AI)を使って徹底的に研究する。あなたが誰に投票するのか、中共は間違いなくわかっている。彼らは選挙を妨害する。ビッグデータやAIを使って大統領選を妨害するのはいとも簡単なことだ」
Tiktokの使用禁止に備えて、米国の多くのTiktokユーザーはすでに、別のプラットフォームの切り替えを検討しています。