ポンペオ長官の対中政策ブレーン余茂春氏 重慶の母校は名前を除去

トランプ大統領が2017年に就任して以来、米国政府は中共に対する戦略を大幅に変更し、最近の発言では中共政権と中国の民衆を明確に区別しています。米メディアは、中国で生まれ、文化大革命を生き抜いた中国系米国人学者の余茂春(よ・もしゅん)氏が、トランプ政府の対中政策の中心人物であることを明らかにしました。

ワシントン・タイムズは7月15日、ポンペオ国務長官が中国政策の首席顧問として信頼を寄せる中国系米国人学者の余茂春氏のインタビューを掲載しました。

中国系米国人学者 余茂春氏(2015.9.11)
「まず言いたいのは、中国という領域において、特に中国の本質についてだ。中国は一体何なのか」

余茂春氏は1962年に安徽省で生まれ、重慶で育ちました。文化大革命を経験し、1980年代に留学のために渡米しました。1989年の天安門事件の学生運動時にはカリフォルニア大学バークレー校に在学中で、中国から逃れてきた民主活動家を支援していました。1994年にバークレーで歴史学の博士号を取得し、その後米国海軍兵学校で中国と東アジアの軍事史の教授となりました。教子の一部は現在、米国務省や国防省で中国事務の要職についています。

そして3年前からは、トランプ政権の対中政策チームに加わり、ポンペオ国務長官の対中政策・計画担当首席顧問を務めています。

余茂春氏は数年前のフォーラムで、米政府の上層部が中共の影響を受けていると指摘しました。

中国系米国人学者 余茂春氏(2015.9.11)
「ワシントンから来た一部の人、上院議員、副大統領、さらには大統領のような要人が中国に行って、3日過ぎると、これらの要人は中国専門家に変わる。あなたが何を言おうと、彼にどんな情報を提供しようと重要ではない。彼の中ですでに中国に関する観点が出来上がったからだ」

ワシントン・タイムズの報道によると、余茂春氏は「何十年もの間、我々の対中政策は「怒りの管理」モデルに基づいてきた。つまり、米国の国益は何かではなく、中共が我々に対してどれだけ怒るかを計算して対中政策を策定してきた」と述べています。

中国系米国人学者 余茂春氏
「この種の考え方によって、伝統的な中国と現代中国の境目をぼかしてしまっている。二つのイメージをぼかしたことで、意図的に、中共のために政治環境、世論と世論の雰囲気を作った」

ワシントン・タイムズとのインタビューで、余茂春氏は、トランプ大統領とポンペオ国務長官が、これまでの米政府の型から脱却したと述べ、「トランプ政府は、この70年近くの間に、中共当局の極悪非道な行動に対して、有意義な方法で効果的に説明責任を負わせた唯一の米国政府である。特には新疆、香港、略奪的貿易慣行と為替操作、産業、軍事、米国に対するサイバースパイ活動についてだ」と述べました。

7月28日、ネット上には余茂春氏の母校である重慶市永川中学が大学受験で高得点を取った卒業生の名前が刻まれた石碑から、余茂春氏の名前を消している動画が投稿されました。余茂春氏は1979年に高得点で天津南開大学に入学し、永川中学の誇りとして校内の石碑に名前が刻まれていました。

また、中共は大量のネット軍を動員して、余茂春氏に対する誹謗中傷の書き込みを広めています。

 
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