成都米総領事館閉鎖 総領事の台湾人妻が攻撃の対象に

7月27日午前、四川省成都の米国領事館は米国国旗を降ろし、外交官が退去しました。一方、59万人のフォロワーを持つ米国総領事の妻で台湾人作家の庄祖宜氏は中共ネット軍団の攻撃の標的となりました。

26日夜、成都の米国領事館の看板が取り外され、国章が撤去されました。27日の午前6時には星条旗が降ろされ、総領事館の職員らが退出しました。一方、総領事館の外では、多くの地元市民が写真を撮ったり騒いだりする姿が見られ、武装警官が周囲を取り囲み、警備していました。

成都の米国総領事館は1985年10月16日に、四川地区の初の外国公館として開設されました。 ウォール・ストリート・ジャーナルは情報筋の話を引用して、領事館の外交職員は30日以内に中国から出国することが求められているため、成都の米国総領事ジム・マリナックス(中国名:林杰偉)氏も30日以内に出国する可能性があるとしています。

こちらの動画では、総領事のマリナックス氏が妻や子供たちとともに家族で中国民謡「鳳陽花鼓」を歌っています。 マリナックス氏は2017年に就任した後、家族4人で成都に住んでいました。 妻の庄祖宜氏は、台湾の有名なフードライターで、成都と料理への愛を語ることが多く、微博のフォロワーは59万人に上ります。

マリナックス氏は当初、7月に任期が満了した後に引っ越す予定でしたが、中共肺炎流行のため、妻と子供たちを先に米国に避難させました。妻の莊祖宜氏は7月21日、夫が仕事の関係で帰省できないことを嘆き、ウェイボーに無念さを綴っていました。しかし、米国がニューストンの中国領事館の閉鎖を命じてから、中共も報復措置として成都の米総領事館の閉鎖を求めると、両国関係がさらに冷え込みました。同時に総領事の妻である庄祖宜氏も中共のネット軍団から、「米国が派遣してきたスパイだ」などと攻撃されています。

庄祖宜氏はこれまでに成都文化の普及に積極的に協力していまいた。中国で最も活発な米国外交官の妻でもあり、公の場では政治的発言を控えていました。それにもかかわらず、今回中共ネット軍の標的となっています。

一方、マリナックス総領事は離任に際し、流暢な中国語で成都に対する思い出などを語ったメッセージ動画をSNSに投稿し、話題となっています。

 
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