中共当局が8月10日に発表したデータによると、中国の物価は上昇を続けています。うち、豚肉価格は前年同期比で85.7%上昇し、卵は1か月のうちに4割以上上昇しています。中国の庶民は、豚肉は高すぎて、すでに長い間食べていないと述べています。
当局が10日に発表したデータによると、7月の消費者物価指数(CPI)は前年同期比2.7%上昇しています。うち、食品価格が13.2%上昇していますが、中でも豚肉の上昇幅が85.7%と最も大きく卵は1か月のうちに43.75%上昇しています。
一般市民は、中国各地でアフリカ豚コレラが発生して以来豚肉の価格が高騰を続け、高すぎて買えないと述べています。
北京市民 王さん
「豚肉の値段が上がってから今に至るまで、1年以上買っていないし食べてもいない。先日、スーパーで見たら500g当たり30元余りだった。疫病流行のため、多くの人が仕事を休んでいて、うちもそうだ。お金のある人は何年も持つかもしれないが、私たちのようにお金のない人は、どうしようもない。どうやって生きていったらいいか、途方に暮れている」
11日、ネットユーザーがツイッターに、中国のある人が「我々は肉が食べたい」と書かれた横断幕を掲げている動画を投稿し、「政府は世界中にカネをばら撒いているのに、庶民は肉も食べられず、街頭で肉が食べたいと訴えている。まさに『すごいぞ、我が国よ』」と嘆きました。
別のユーザーはコメントにこう書いています。「私の学校の食堂にこの横断幕をかけるべきだ。鶏もも一つの値段が10元(約154円)、豚肉ご飯は15元(約230円)、タピオカミルクティは9元(約138円)もする。以前は1か月の仕送りが1000元でも、鶏ももは食べたい放題だったが、今は豚肉ご飯しか食べられない。幸い、両親が仕送りを100%増やしてくれて、豚肉上昇幅の85%を超えた。さもないと、ネズミを食べ、道端に落ちている木の葉を食べるしかない」
上海市民 瀋さん
「旧正月の時に豚肉のもも肉を買い、4分の1に分けて食べている。多くは食べられない。買いにも行っていないし、買えない。値上がりしなくても、あえて買わない。お金がないからだ。物価は高騰しているのに、給料は少ししかない。現在、支出が非常に多く、野菜は500g当たり8元もする。汚職官僚は私たちのお金を横領し国外に持ち出している。彼らは私たちから奪っている」
ハルピン市民の鄧(とう)さんは、今年は中共ウイルスの流行で多くの人が職を失っているが、政府からの救済は何もなく、多くの人は日常生活にも困っているといいます。
ハルピン市民の鄧さん
「今回の疫病流行によって、外に仕事に行けないうえに、食料価格が高騰し、果物も非常に高い。民生は非常に厳しい。疫病発生し来、うちの居住区の住民はアルコールを1本しかもらっていない」
情報によると、アフリカ豚コレラと南部の洪水が、豚肉価格高騰の主な原因だとしています。アフリカ豚コレラは2018年8月に東北部の遼寧省で最初に確認されてから、瞬く間に中国全土に広がり、2億頭の豚が処分され、埋められました。しかし、洪水によって、ウイルスの伝播に拍車がかかり、豚肉の供給量が減少したといいます。
8月10日、中共農業農村部弁公庁は「アフリカ豚コレラの常態化予防コントロール技術指南(試行版)」を発行すると発表しました。このことから、中国ではアフリカ豚コレラが依然として猛威を振るっていることがわかります。