ポンペオ国務長官は8月20日、ニューヨークの国連本部で会見を開き、米国はイランに対する国連制裁の復活の手続きを開始すると通知したと発表しました。
ポンペオ国務長官
「数分前に、グテーレス国連事務総長と安全保障理事会議長に書簡を届け、米国は国連のイランへの全ての制裁を復活させることを通知した。これらの制裁は安保理決議第2231号に基づいて解除された。このプロセスにより、これらの制裁は本日より30日後に復活する」
ポンペオ国務長官は、米国の目標は単純で、テロリストを支援するイラン政府が航空機や戦車、ミサイルなどの通常兵器を自由に売買することを絶対に許さず、国連の制裁によってイランへの武器禁輸が継続されると指摘しました。同時に、イランの弾道ミサイル実験が再び禁止され、イランの核実験に対する制裁が復活するとも述べています。
トランプ大統領
「国連制裁を復活させる(スナップバック)」
米国は2018年にイラン核合意から離脱しており、国連に対イラン制裁の復活を求める資格はないと言われていますが、これに対しポンペオ国務長官は、イラン核合意と国連安全保障理事会第2231号決議はそれぞれ独立しており、イランが核合意の条項に違反した場合、米国をはじめとするいかなる合意参加国もイランに対する制裁を直ちに復活させる資格があると指摘しました。
ポンペオ国務長官
「イラン核合意(JCPOA)の全ての規定と付録は約束だ。イランは約束を守り、違反してはならない。もしイランがこれらの約束を破れば、米国は一方的な制裁と国連制裁の両方を復活させることができる」
ポンペオ国務長官はまた、イギリス、フランス、ドイツはイランへの武器禁輸延長を支持する声を私的に上げていたものの、最終的に問題解決のために勇気を持って公に立ち上がったのは米国だと述べました。