米司法省によると、8月23日、テキサスA&M大学の中国人教授の成正東氏が、NASAで研究をしている間、中国の大学や企業組織との関係を隠していたことで逮捕されました。成正東氏は中共の百人計画にも関わっており、中国科技大学の千人計画の志願者でもありました。
米司法省は、中共の人材計画に関与していたテキサスA&M大学の中国人教授、成正東氏が23日に逮捕され、共謀罪、虚偽の陳述、電信詐欺の疑いで24日に出廷したと発表しました。
53歳の成正東氏は、2004年にテキサスA&M大学に採用され、中国の企業や大学との協力を禁止するという条件で、NASAのための研究プロジェクトチームを率いていました。成氏のチームはNASAの宇宙研究資金として約75万ドルを受領していました。
しかし、成正東氏は研究期間中に、中国の大学および少なくとも1社の中国企業と提携関係にあったことを隠していました。
中国の広東工業大学の公式サイトによると、成正東氏は広東省「珠江学者」講座の教授であり、同大学のソフトマター研究室の責任者で、人材招致プログラム「百人計画」の特別招聘教授となっています。2014年には広東工業大学と協力して佛山市格維テクノロジー有限会社を設立しました。
いっぽう、広東工業大学は米国の制裁リストに載っている13大学のうちの1つとなっています。
このほか成正東氏は、2012年に四川大学電子信息学院で講義を行ったこともあります。
テキサス州南部地区のライアン・パトリック弁護士は、中国政府の人材プログラムは、アメリカの大学の開放性と自由を利用しており、これらの利益衝突は必ず暴露しなければならず、法律に違反した場合には責任を追究すると述べました。