中共空軍は9月19日、グアムの米軍基地を模擬爆撃するプロパガンダ動画を公式微博にアップしました。2分強の動画の中で少なくとも3本のハリウッド映画の映像を盗用していたことが発覚しました。
中共空軍の公式微博「空軍オンライン」は19日、戦略爆撃機「H-6」によるグアムの米軍基地爆撃をシミュレートした「私の名は戦争の神」というタイトルの2分15秒の動画を投稿し、党メディアのCCTVも動画を転載しました。しかしネットユーザーにより、この動画は少なくとも3本のハリウッド映画から映像を盗用していることが判明しています。
中国のネットユーザー 宋さん
「これは昔からやっていることで、ずっと米国のもの、西側の軍事映像の中の一部シーンを持ってきて、自分の軍事プロパガンダ映像の中に埋め込んでいる。常に行われていることで、国内の庶民を騙し、強大であると思わせるためだ」
米国を挑発しようとする明確な意図を持ったこの動画は、ネットユーザーから集中砲火を浴びせられています。
あるネットユーザーはTwitterで「米中が戦争になると、中共の最初の標的はグアムなのか?これは明確な脅威であり挑発であり、国防総省は公式にこの脅威に対応するか、実際の行動で教訓を教えることを期待している」と述べています。
また別のネットユーザーらも「庶民に見せ、庶民を騙すためだ。インドにさえ抵抗できないくせに、米帝国主義に敢えて手を出せるのか」「この動画はアメリカ映画の映像をたくさん盗んでおり、知的財産保護法に違反している」とコメントしています。
中国のネットユーザー 郭さん
「共産党による70年来の欺瞞と洗脳はひどいもので、庶民が接触できる情報は単一のもので、一方的な注入である。共産党は虚言で成り上がったのだから、偽物を作ることや虚勢を張ることは得意で慣れている。ごまかしも今や公に行い、堂々と行っている。メンツよりも政権を守るほうが重要なのだ」
この動画で盗用している部分は、1分7秒のパイロットが発射ボタンを押してミサイルが敵の基地に飛んでいくところで、2009年の映画『トランスフォーマー/リベンジ』の映像を使用しています。また、1分10秒には2008年の映画『ハート・ロッカー』の爆発シーンをそのまま使用、1分16秒には基地の爆発シーンを1996年の映画『ザ・ロック』からコピーしたものが使われています。