臨床試験を終えずに中国で数十万人にワクチン接種【禁聞】

オックスフォード大学は、中共ウイルスワクチンの臨床試験で被験者に副反応が発生したため試験を中断していますが、中国国営企業「中国医薬集団有限公司」の子会社の「中国生物技術株式有限公司」はすでに中国人数十万人に対し中共ウイルスワクチンを試験的に接種しました。

中国メディア『新京報』は9月11日、中国医薬集団傘下の「中国生物」が製造した中共肺炎ウイルスの不活性化ワクチン2種が緊急使用され、すでに数十万人に接種が行われたと報じました。

また、中国科興控股生物技術有限公司(シノバック バイオテック)も以前に、中共の緊急使用計画に沿って、従業員の9割とその家族に対し自主開発した試験用中共ウイルスワクチンを接種したことを明らかにしています。

中共は7月に中共ウイルスワクチンの緊急使用計画に着手しました。接種対象は医療従事者や市場の従業員、交通安全管理要員といったハイリスク暴露グループに限定されていますが、この3種のワクチンはまだ初期と中期の試験が完了しただけで、3期臨床試験はまだ途中だという点に注意する必要があります。

米国陸軍研究所の元ウイルス研究者、蕭恩(ショーン)博士は、臨床試験用ワクチンはまだ3期臨床試験を終えていないのに、当局は使用を急遽承認して数十万人に接種させており、これは非常に危険な行為だと指摘しています。

米国陸軍研究所の元ウイルス研究者、蕭恩博士
「3期臨床試験が終わっていないため、このワクチンによって体内に作られる抗体の持続性や予防力について十分なデータが揃っていない。しかも、ワクチンの長期的な安全性についても分かっていない」

これらのワクチンは、国内のハイリスク暴露グループのほかにも、疫病流行が深刻な国に向かう外交要員や駐在員、中国資本企業の「一帯一路」建設要員などにも接種されています。

米国陸軍研究所の元ウイルス研究者、蕭恩博士
「国外に出た人にこのワクチンによる副反応が発生した場合、彼らが現地で十分な医療を受けられるようどうやって保証するのか。しかも、国内のこれらのワクチンだが、ブラジルやアラブ首長国連邦、サウジアラビアといった他国ではまだ3期臨床試験が行われているのではないか。これらの国々は、3期臨床試験を終えなければワクチンの効果を十分に判断できないと知っている。それなのに中国はなぜ国内で広めているのか。なぜ中国人の命に価値がないのか」

これより前、イギリスのオックスフォード大学とアストラゼネカが共同開発した中共ウイルスワクチンの最終臨床試験で、被験者1人に副反応が生じたため試験が一時中断されました。このワクチンはフェーズ1とフェーズ2の臨床試験で成功を収めたため、市場に流通する最初のワクチンになると目されていました。オックスフォード大学の研究チームは、試験の一時中断は、ボランティアの安全を確保し、最高の研究レベルを遵守するためだと表明しています。

現在、世界で約180種のワクチンがテストされていますが、いずれも臨床試験を終えていません。WHOは安全性を確認する試験には時間がかかるため、ワクチンが今年中に認可された場合、そのワクチンの有効性と安全性は基準に達しないと予測しています。

しかし、中国医薬集団傘下の「中国生物」の責任者は、今のところ被験者に明らかな副反応は出ておらず、感染者もいないと発表しています。中国医薬集団はすでに20億元を投じて、ハイレベルなバイオ安全生産ラインを建設しました。不活性化ワクチンは早ければ12月末には発売されます。

中共ウイルスワクチン自体の有効性に加え、国産ワクチンの質にも懸念があります。中国ではここ数年の間に長春長生ワクチン事件、江蘇金湖期限切れワクチン事件、上海新興血液製剤エイズ抗体陽性事件、武生ワクチン事件といったワクチン関連事件が発生していまますが、これらはすべて中国医薬集団の傘下企業です。

子どもがワクチン被害に遭った何方美(か・ほうび)さんは、接種は受けないと語っています。

子どもがワクチン被害に遭った何方美さん
「私は打たない。私の子どもの問題はまだ解決していないのに、私に接種させようなんて彼らは恥ずかしくはないのか。これが理由の一つ。もう一つは、私はこれらのワクチンに対し疑念を抱いている。つまり、この(後遺症)判定のことだが、ワクチンを打って副反応が出た場合、疾病管理センターで判定してもらう必要がある。つまり彼らはアスリートであるだけでなく、審判でもあるのだ。果たして公平だろうか」

現在、中共は複数の国に対する中共ウイルスワクチンの供給を計画しており、ニューヨークタイムズは、中共はこの薬品の前途が明るいことを利用して魅力的な攻撃を開始して損なわれてしまった関係を修復し、中共が利益を得るために最も重要だと考えている地域で、友好国を引き寄せようとしていると報じています。

蕭恩(ショーン)博士は、中共はこの政治目的を果たすために、科学的プロセスを顧みず、医学的倫理に背いて生産を強化したが、逆に国際社会における中国製ワクチンの評判を大きく傷つけることになるだろうと述べています。

 
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