近頃、中国では学生の自殺が多発しています。小中学生の自殺だけでなく、7月以降、南京だけでも5人の大学生が自殺したと伝わっています。教師の中には、中共の教育制度が生徒を自殺に追いやっていると考える人もいます。
中国のネット上の情報によると、9月17日には武漢の江夏(こうか)第一中学校で、生徒が飛び降り自殺しました。また、9月1日には江蘇省鎮江市で新学期の始業式の日の午後8時ごろ、15歳の少年がビルから飛び降りたほか、8月31日には湖南省新化県で、中学2年生が宿題の提出日にビルから飛び降りました。また、3月3日から5月6日までの2か月間で、7人の小中学生が自殺しました。
中国の小学校教師、呉さんは、中共の洗脳教育は、子どもたちを良識のある正常な人間に育てる教育ではないと考えています。中国の学校は元々学業が重く、そのうえ今年は疫病による休校期間があったため、再開してからは授業内容を終わらせるために学習のプレッシャーがさらに大きくなり、それが生徒の自殺につながったかもしれないと述べています。
中国の小学校教師 呉さん
「これは制度の問題だ。この種の洗脳教育は魂と良心を抑制し、独立思考の精神を失わせる。そして盲目的に、例えば、特定の党、特定の邪悪な組織を愛するように教え、嘘の歴史や虚偽の物語を教え、子供たちを奴隷に育てる。学業の圧力も非常に大きく、非常に非人道的だ」
学生の自殺は、期末試験前や大学入試後になると、特に増える傾向にあります。中国心理衛生協会は、公開データによると、中国は世界一の子どもの自殺大国であるとする記事を掲載しています。記事では、2002年にランセットに掲載された「中国の自殺率:1995年~1999年」を引用し、自殺は中国の死因の第5位になっていると述べています。
中国のネットユーザー、鄧さんは、中国の子どもたちは幼稚園に入ったときから、学習のプレッシャーに耐えなければならないと述べています。
中国のネットユーザー 鄧さん
「この注入教育の試験制度により、生徒は次から次へと試験を受けなければならない。なぜこれほど圧力を加えるのか。他の国では子どもたちは遊びながら学ぶ。小学校、7歳未満は遊ぶことがメインだ。たが中国では3〜4歳から勉強が始まり、費用も非合理的である。この教育制度が変わらないと、各種問題がますます大きくなる。権力が集中するとこうなる」
また、南京では今年7月以降、大学生5人が立て続けに自殺しました。2019年に発表された研究報告によると、中国の大学生の自殺率は依然として高く、研究者の調査によると、大学生の死因の中で割合が最も高いのは自殺死で、約47.2%を占めています。
しかし実際には、関係部門が大学生の自殺に関するデータを公開することはなく、内部データとして収集しているため、多くの研究が不完全なものになっているのが現状です。