米海軍の公式サイトは10月26日から11月5日まで、日本とカナダと共に太平洋で「キーンソード」と呼ばれる大規模な軍事演習を行うと発表しました。軍事演習エリアは台湾に近い沖縄県の周辺で、台湾の軍事専門家の蘇紫雲氏は、米大統領選挙の前後に行われるこの大規模な軍事演習は、中共への警告であると考えています。
米海軍の公式サイトは、10月26日から11月5日まで太平洋で日本の自衛隊やカナダとの大規模な軍事演習「キーンソード」を実施すると発表しました。軍事演習エリアは台湾に近い沖縄県周辺で、琉球列島周辺では離島奪還演習も行われる予定です。時期としては、11月3日の米国大統領選挙の前後になります。
米国防総省のクロプシー元副次官補は9月17日、米国の政治専門紙「ザ・ヒル」に寄稿し、「米国大統領選挙期間は中共にとっては、台湾を攻撃する良いタイミングだろう。米国が中共の台湾攻撃を撃退できなければ、米国のすべての世界的な同盟関係が危険にさらされることは間違いない」と警告しています。台湾の軍事専門家の蘇紫雲氏は、米軍の演習は中共に対する警告であると分析しています。
台湾国防安全研究院所長 蘇紫雲氏
「7月以降、米国は環太平洋演習を行い、続いてブレイブシールド演習と今度のキーンソード演習。すべて中共という特定の目標をターゲットにしている。 さらに(米国)軍の首長の発言からも、米軍は中共の挑発に即座に対応することを示している」
「キーンソード(Keen Sword)」は日米間の準備態勢と暗黙の了解を向上させるために、1986年以来、2年に1度行う日米共同統合演習です。この軍事演習では、米海軍、海兵隊、陸軍、空軍から約9,000人、日本の自衛隊から約37,000人、艦艇20隻、航空機170機、及びカナダ海軍のハリファックス級フリゲートが海上訓練の一環として参加します。
米国大統領選挙前後、米国、日本、カナダが太平洋上で大規模軍事演習を行うために協力している中、トランプ政府は最近、台湾に多数の武器を売却する計画を立てていますが、これは中共の封鎖と地域侵略の拡大を抑制するために必要と解釈されています。