ニューヨークでBLMの暴力的抗議デモが再燃 警察は選挙後の暴動を懸念

フィラデルフィアでナイフを振り回していた黒人男性が警察に撃たれて死亡したことを受けて人種差別への抗議が再燃し、ニューヨークにも抗議の動きが広がっています。10月27日の夜に再び暴力的な抗議行動が行われ、警察は選挙後にも同様の事件が起こるのではないかと危惧しています。

ペンシルベニア州フィラデルフィアのウォルター・ウォレスという黒人男性に端を発し、10月27日の夜、ニューヨーク・ブルックリンの路上に数百人の抗議者が集まりました。26日、27歳のウォレスさんは、ナイフを持って警察官に向かって歩き、武器を下ろすよう要求されたのを拒否したため、警察官に射殺されました。

ニューヨークのブルックリンでの抗議行動は再び暴力的になり、抗議者たちはアメリカ国旗を燃やしたり、銀行の窓を壊したり、警察官に対する増悪の言葉を警察車両にスプレーで描いたりしています。

同日夜、ニューヨーク市警は約30人を逮捕しました。また、5人の警官が軽傷を負い、9台のパトカーと39の商業施設が被害を受けました。

28日、ニューヨーク市のビル・デブラシオ市長は暴力行為を非難しました。

ニューヨーク市長 ビル・デブラシオ氏
「暴力行為は許されないことを明確にしておきたい。個人、一般市民、警察に対する暴力は、決して容認できない。財産に対する暴力、放火は許されず、これらの違法行為はいずれも起訴されるだろう」

ABCテレビの報道によると、ニューヨーク市警は来週の選挙後にさらに抗議行動が増えるのではないかと危惧しています。同署の戦略的対応チームは数か月前から、ブロンクスで大規模な抗議行動や暴力事件に対応するための訓練を行っています。

 
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