米大統領選挙日から一日たっても選挙結果が明らかになっていません。トランプ大統領は選挙に不正があったとしてウィスコンシン州の投票数の再集計を要求しています。
本記事のプレス時にフォックスニュースとウォールストリートジャーナルなどのメディアが発表した得票数は、トランプ大統領が214票、バイデン候補が248票でした。先に270票を獲得した方が次期大統領となります。
今回の大統領選では多くの有権者が郵便投票を利用したために集計に時間がかかっています。そのため、11月3日の選挙当日に多くの激戦州で結果が出せませんでした。3日深夜から4日午後に生じた新たな進展は、多くのメディアがウィスコンシン州を制するのはバイデン候補だと予測したことです。
ウィスコンシン州では現在98%の集計が終わり、バイデン候補がトランプ大統領を0.6ポイントリードしています。同州は10人の選挙人を有していますが、トランプ陣営はウィスコンシン州の得票数の速やかな再計算を要求しています。また、現在選挙状況が膠着しているミシガン州に対しては訴訟を起こし、トランプ陣営が集計プロセスを監視する適切なチャネルを提供するまでの間、同州の集計を停止するよう求めています。
時事評論家の唐靖遠氏
「バイデン候補はウィスコンシン州とミシガン州という非常に重要な激戦区で逆転現象が起きたために大きな論争を招いた。相当数のデータによって、バイデン候補の得票がこの非常に短時間の間に爆発的に増加したことが示されている。この部分の得票ソースが合法的なものなのかどうかについては疑問が残る」
現在もまだ結果の出ていない州が5つ残っており、伝統的に共和党が強いアラスカ州を除き、ミシガン州、ペンシルベニア州、ノースカロライナ州、ジョージア州という4つの重要激戦区が今回の大統領選の結果を左右します。
時事評論家の唐靖遠氏
「すべての得票数が正常だったと仮定し、不正や偽造がなかったということを前提とすると、こうした状況でトランプ陣営が楽観視できないのは当然だ。ウィスコンシン州を失ったトランプ大統領にはいかなる手落ちも許されない。すべてを手に入れる必要がある」
議会選挙に関しては上院と下院のどちらも過半数に達していません。上院では共和党が48議席、民主党が47議席を獲得しており、下院では共和党が188議席、民主党が203席を獲得しています。