米大統領選2020 ポンペオ長官「スムーズに政権移行」 ペンス副大統領「まだ全ては終わっていない」

ポンペオ国務長官
「我々はスムーズに二期目のトランプ政権に移行できます。我々はすでに準備を整えています。世界中がここで起きていることを注視しています。我々がすべての集計プロセスを完了したあと、選挙人が選出されます。憲法で規定されている手順は非常に明確です。

世界は自信を持つべきです。我々は政権移行期間中に国務省が正常に機能することを確保します。国務省は今うまく機能していますし、大統領が就任する1月20日にもうまく機能するでしょう。私自身が前政権の移行を経験しており、しかも反対側でした。私は自信があります。我々はアメリカ政府が国家安全保障の機能を全うすることを確保するために必要なすべてのことを行います。」

こんにちは。石涛(セキトー)です。

ポンペオ国務長官は初めて大統領選挙について発言しました。とても珍しいことです。国務長官は外交を担当する立場であり、特別な理由がない限り、大統領選挙には関わらないとアメリカの憲法に定められています。

ポンペオ国務長官はアメリカ東部時間11月10日午後の記者会見で、大統領選挙についての質問に対して、「世界が注目する中で、トランプ氏は順調に再選され、二期目への政権移行はスムーズに行われるだろう」と答えました。

ポンペオ国務長官がこの時期に大統領選挙についての見解を述べたことに留意していただきたいです。実は、私はポンペオ氏の政府公式アカウントとプライベートアカウントをずっと注意深く見ていますが、ポンペオ氏の大統領選挙についての発言は今回が初めてです。また、記者会見では、バイデン氏については一切触れず、現政権が引継ぎを進めていることだけを述べました。

そして、各州の投票に関する記者の質問に対して、ポンペオ氏はトランプ氏が常に強調している「合法的な票」に言及し、それをカウントすることはアメリカ国民が望んでいるものであり、国民の権利でもあると繰り返しました。
 
実はここ数日間、トランプ政権の閣僚及び幹部が相次いで大統領選について発言しています。ペンス米副大統領は9日、「まだ全ては終わっていない。終わるべき時に自ずと終わるのだ。しかし、今はまだ終わっていない。現政権として、アメリカ国民の合法的な選挙権を確保し、合法的な票がカウントされることを確保しなければならない」とツイッターに投稿しました。

ペンス副大統領のこの投稿は、トランプ大統領がエスパー国防長官の解任を発表した後に行われました。今回の大統領選挙について、トランプ大統領のSNSでの積極的な発言に次ぎ、ペンス副大統領、ポンペオ国務長官も見解を述べました。また、司法長官が全米の検察官に対して、不正疑惑に関する捜査を促したこと、国防長官が解任され、国家テロ対策センターのクリストファー・ミラー所長が長官代行に就いたことなど、目まぐるしい展開を見せています。

ここで少し補足しますが、国家テロ対策センターは軍隊とも関係しています。通常では、軍隊は政治には関わらないのですが、テロ対策に関連する場合、国防長官を兼任するテロ対策センター長官はより大きい権力を行使することができます。

これらのことから推測すると、私個人的には、トランプ氏の手中にはかなりの確固たる証拠があり、民主党を含む多くの闇の権力者を一網打尽するでしょう。そうでなければ、政府高官が相次いでこのような発言をすることはないでしょう。

つまり、国家テロ対策センターは国の内部の暴動を抑えるためにある機関で、一旦、武力による暴動が起きた場合、国防長官はテロ対策行動に基づいて暴動を抑えることができます。トランプ氏を始め、ペンス氏とポンペオ氏も、アメリカの国家安全保障を確保することが政府の最大の責務であると明言しています。

ですから、仮にアメリカで選挙の「政変」が起きたとしたら、関わっている人たちが計画的に、組織的に、大規模の共通の目標を持って現政権を転覆させようとしているのならば、これは国家反逆罪になります。今後の展開に目が離せません。

今日はここまで。また次回お会いしましょう。

 
関連記事