新興SNS「Parler」のCEO「Facebookの秘密アルゴリズムはオーウエル式」

米大統領選挙期間中、TwitterとFacebookがコンテンツの検閲を強化し、批判を巻き起こしました。報道によると、Facebookは一時的にアルゴリズムを調整し、ニューヨーク・タイムズやCNNなどのいわゆる主流メディアの露出度を高めていたといいます。新興SNSプラットフォームのParlerのCEOはこれを批判しています。

2020年の大統領選挙の結果はまだ決まっていませんが、主流メディアはバイデン氏を勝者と発表しており、TwitterやFacebookなどのSNSは、ユーザーのコメントや投稿を検閲して批判を巻き起こしています。

ニューヨーク・タイムズによると、Facebookがアルゴリズムを一時的に調整したことで、ニューヨーク・タイムズやCNNなどのいわゆる主流メディアの露出度が高まったといいます。新興SNS「Parler」のCEO、ジョン・メッツ(John Matze)氏は、Facebookの秘密のアルゴリズムはオーウェル式の情報操作、つまり自由で開かれた社会を損なっている」と批判しました。

Parler CEO ジョン・メッツ氏
「Facebookの秘密の内部アルゴリズムは、オーウェル式の情報操作のようなものだと考えている。シンプルな時系列的なアルゴリズムは、人々がどの情報を読みたいかを自分で決めることができる。これこそが最良の方法だと考えている」

SNSのヘビーユーザーであるトランプ大統領は、「Twitterはもはや中立的公共プラットフォームではなくなり、偏ったフィルターをかけて検閲しており、GoogleやFacebookなど他のプラットフォームも同じだ」と述べています。FacebookやTwitterの検閲の強化はトランプ支持者や保守派ユーザーの反発を招いています。同時に、新興SNS「Parler」の台頭が急速に進んでいます。

Parler CEO ジョン・メッツ氏
「我々はメディアの専門家であるかのようなふりはしない。事実確認の専門家を装ったりもしない。我々は人々にプラットフォームを提供するだけだ。何を見たいか、誰と交流したいかは本人に決めさせる。これこそが正しい運営方法だと思う。ソーシャルメディアの立ち上げや情報の伝達など、自分が知っていることだけを偏らずにやる」

SNSプラットフォームであるTwitterやFacebookが「正しくない情報」の抑制を理由に、コンテンツの検閲を強化していることから、多くのSNSユーザーが「Parler」への移行を開始しており、短期間で約450万人から1000万人へと利用者が急増しています。

 
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