CNN社長が電話会議で指示「トランプをまともじゃない人物に見せかけろ」

米国の非営利団体、プロジェクト・ベリタスはこのほど、CNNで行われた一連の電話会議の録音を公開し始めました。2回目の録音の中でCNNの社長はトランプ大統領をあしざまに表現し、彼をまともな人間のようには報道しないようにと命じていました。CNNは告発者を告訴すると明らかにしましたが、プロジェクト・ベリタスの代表は、訴訟は恐れていないと一蹴したうえ、CNNは米国人に謝罪すべきだと述べています。

CNNのジェフ・ザッカー社長
「分かった。私は改めて次のことを強調したい。我々は先週、トランプに起きたことと彼の言動をまともだというような報道はできないと考えている」

プロジェクト・ベリタスは引き続きCNN電話会議の内容を公開しました。2回目の録音では、CNNのザッカー社長が彼の編集チームに対し、トランプを「まともな人間」として報じないようにし、トランプの「不安定な行為」を報じ、さらには「彼はり患した」とも報じるよう明確に指示していました。

CNNのジェフ・ザッカー社長
「David Chalianが言ったのは、彼が失敗した大統領だということを知っており、彼が困難に陥っていることを知っており、彼は(COVID-19に)り患し、もしかしたらステロイドの後遺症が出ているかもしれないということだ。私には分からないが。だが彼の行動は予測不可能で、彼は絶望している。我々は彼をまともな人間ではないと報じる必要がある」

別の録音の中でCNNの社長はさらに編集チームに対し、バイデンファミリーのスキャンダルを追跡報道しないように指示してもいました。

CNNのジェフ・ザッカー社長
「これまでのいわゆるスキャンダルについて(彼らは)みんながそれを追いかければいいと思っている。だから我々は、こうした根拠のない中傷(スキャンダル)を、右翼メディアが我々にそれを報じろと推奨しているからという理由で何度も報じる必要はないと考えている」

録音が公開されると、CNNはプロジェクト・ベリタス創始者を訴えると発表しましたが、録音が公開された日に創始者であるオキーフ氏もFOXニュースの取材を受け、告訴を恐れてはいないと述べました。

プロジェクト・ベリタス創始者のジェームズ・オキーフ氏
「我々プロジェクト・ベリタスはすべての訴訟に勝利している。我々プロジェクト・ベリタスには法律の専門家もいる。我々はジェフ・ザッカーが我々が暴露したことに非常に立腹し、非常に気恥ずかしい思いをしているのだと考えている」

オキーフ氏はさらに、これらの録音には実際のところ驚くべきことはなく、フェイクニュースがどうやって行われているのかを証明したものだと述べ、CNNは「(報道)内容を作り上げ」ていて、ニュースを報じているのではなく「プロパガンダ」を行っていると批判しています。

ジェームズ・オキーフ氏
「これは我々が知っているニュースとは雲泥の差がある。我々は、CNNは人々に謝罪すべきだと考えている。これは恥ずべきことで、我々はもっとたくさんのメディア業界人が立ち上がって、マスメディアの腐敗を明らかにするよう勧める」

 
関連記事