米上院少数党院内総務のミッチ・マコーネル氏は15日、バイデン氏の当選を認めると示しました。 トランプ大統領は翌日のツイートで、諦めが早すぎるとマコーネル氏を批判しました。
トランプ大統領は16日の早朝、ツイッターでミッチ・マコーネル氏がバイデン氏の当選を認めたことを非難しました。 「ミッチ、あなたは諦めるのが早すぎる。 共和党は最終的に戦うことを学ばなければならない。 国民は怒っている！」
選挙の不正をめぐって法廷闘争を続けるトランプ大統領をずっと支持していたマコーネル氏は14日に初めて、民主党のバイデン候補の当選を認めると示しました。
米上院少数党院内総務 ミッチ・マコーネル氏
「選挙人団がすでに態度表明したので、私は今日、ジョー・バイデンの当選を祝福したいと思う」
時事評論家 唐靖遠氏
「マコーネル氏のこの態度は、はっきり言ってしまえば、何らかの党派的な利益のためにトランプ大統領を犠牲にしている。その一方で、彼の個人的な要因もあるかもしれない。 妻の趙暁蘭（イレーン・チャオ）氏の家族は、中国共産党と密接な関係にある」
報道によると、マコーネル氏はまた、上院の共和党議員に対し、１月６日の上下両院合同会議で各州の選挙人による投票結果を集計する際に、バイデン氏の当選に反対しないよう呼びかけているといいます。米国の憲法に基づくと、連邦議員は選挙人票の認証のときに異議を唱える権利があり、支持者が多ければコンティンジェント・エレクション（代替選挙）になる可能性もあります。
時事評論家 唐靖遠氏
「マコーネル氏は、上院議員が激戦州の選挙結果に対して意義を唱える道を断ち切ってしまった。これらの上院議員が全員立ち上がってマコーネルに反対しない限り無理だろう」
マコーネル氏の突然の寝返りは、トランプ支持者の批判を招いています。元国家安全保障問題担当大統領補佐官のマイケル・フリン将軍は「数百万人もの愛国者がトランプ大統領とともに立っている。我々は共和党内の一部の人のように失敗したり恐れたりしない」と述べています。
唐靖遠（とう・せいえん）さんは、マコーネル氏の態度表明により、トランプ大統領の、大統領特別権限を行使して米国を救う決心を後押しする可能性があると考えています。
時事評論家 唐靖遠氏
「テキサス州の訴訟に対する最高裁の却下は、トランプ大統領の司法への期待を打ち砕いた。マコーネル氏のこのような態度表明によって、立法機関も信用できないということをトランプ大統領は目の当たりにした。だからこのことを完遂するためには、自分に頼るしかないことを気づかせただろう」
