米国の元国家安全保障問題担当大統領補佐官のマイケル・フリン将軍がエポックタイムズの独占取材を受け、社会主義と共産主義がどのように米国に浸透していったのかを語り、今後の米国に対する見解を述べました。
フリン将軍は、米国の政府官僚機構のあらゆる階層に「腐敗文化」が深く入り込み、官僚は国のために働く意味や有権者に対する責任を忘れてしまったと指摘しています。
元米国国家安全保障問題担当大統領補佐官のマイケル・フリン将軍
「この種の腐敗文化は一年で形成されたものではない。当然ながら10年あるいはもっと長い時間をかけて変化していったものだ。この腐敗文化は間違いなく誰かが誘導し、権限を与えて行ったものだ。彼らの名前を挙げることはできないが、これをご覧の方々は彼らが誰か見つけることができるだろうし、もしかしたら視聴者は私が誰のことを指しているのか分かっているだろう。この種の腐敗文化は責任を負わない文化だ。最も重要なことは、これは我々の共和制・立憲制度を脅かすものだという点だ。共和制は法治国家体制を絶対に尊重しなければならない」
フリン将軍は、政治体制のほか、米国の経済システムの安定化もまた、米国の継続的な発展を担保するもう一本の柱だと考えています。米国に敵対している中共、ロシア、イランなどは長年にわたりこの二つの分野で主導権を握ろうと画策してきました。
フリン将軍
「今、世界の中で(米国の)明らかなライバルや敵は、我々と全く違う政治体系を持っている。そして彼らは彼らの政治体系の方が我々のそれよりも優れていると考えており、計画的、段階的に世界経済と政治体系のコントロールを実現している。その彼らとは中国、ロシア、イランであることははっきりしている。これは戦争で勝つことだけでなく、理念やイデオロギーで勝つことを意味している」
フリン将軍は、共産主義のイデオロギーは米国の教科書の中にまで浸透し、次世代の米国人に影響を与えていると指摘しています。
フリン将軍
「私は先ほど、マルクス主義、共産主義、社会主義、進歩主義、自由主義について述べたが、これらはすべて存在する、実在する理念である。時間の経過とともにこうした理念やイデオロギーは広まってゆく。一世代の人間を教育するのには25年から30年かかる。もし我々の教育システムが(次世代に)米国の偉大さを教えなくなったとしたら、実際には反米教育を行うことになる」
米国の活路について、フリン将軍は重要なことは大勢の米国人が目を覚まして真相を追求すること、そして神を信じることだと考えています。
フリン将軍
「米国の行うことの全ては、神が基盤になっている。米国の建国の父たちが起草した憲法の大元は聖書だ。(信仰心は)我々のDNAの中に流れている」