米電気自動車メーカーのテスラのCEOイーロン・マスク氏は、テスラの株価が急上昇したことで、一躍世界一の富豪の座に就きました。
テスラ(Tesla)のCEOイーロン・マスク氏が、AmazonのCEO、ジェフ・ベゾス氏を抜いて世界一の資産家になりました。ブルームバーグ億万長者指数によると、1月7日時点でのマスク氏の純資産は約1950億ドルで、ベゾス氏よりも100億ドル多く、3位のマイクロソフト創業者ビル・ゲイツ氏よりも610億ドル多い額となっています。
マスク氏の1年前の純資産は約270億ドルでしたが、彼の電気自動車ブランドであるテスラの株価が過去1年間で700%も急上昇したことで世界一の富豪になりました。また、テスラの時価総額は、1月8日午後4時時点で8800億2000万ドルに達し、Facebookを抜いて世界第5位の企業となりました。
一方、天安門事件の元学生リーダーで民主活動家の王丹(おうたん)氏はFacebookの投稿で「無知で独善的だ。稼げるからといって、その人がとても優秀というわけではない」とマスク氏を批判しました。
また、マスク氏が最近の独占インタビューで、中共政府が米国政府よりも国民の幸福を気にしていると言ったことが判明しています。
時事評論家 横河氏
「マスク氏は調査記者ではないし、中国で生活しているわけでもないので、中国の一般庶民と接触する機会はほとんどない。だから中共の政策が中国民衆にとって何を意味するのかがわかるはずがない。少なくともジャック・マーは彼よりは知っているだろう。彼がこのように言うのは、中共が中国での工場新設を許したからである。多くの外資企業が中国から撤退している時に、彼は逆に中国に入った。だから中共が多くの優遇政策を与え、彼は低コストの優勢を獲得でき、販売と利益獲得によって株価も上昇し、世界一の富豪となった。これだけのことだ。もちろん彼は米国政府、特にはトランプ政権に対して不満である。例えば電気自動車に対する補助金削減政策など」
業界では、もし左派が政権を取り、電気自動車に有利な環境・エネルギー政策を推し進めれば、テスラの市場は今後も上向きになるだろうと予想されています。
時事評論家 横河氏
「彼の商業帝国のこの部分(電気自動車)は、グローバル化の過程で、新エネルギー問題に最も依存している。 彼は社会主義の危険性を知らないわけではない。 彼がなぜ、高税率の社会主義カリフォルニア州から低税率の資本主義テキサス州に移ったのか。彼は個人的な利益のために動いているだけであることを物語っている」