非常識な感染症対策再び実施 ドア溶接で外出禁止=中国

中国国内で、再び中共ウイルスの感染が拡大しています。中でも河北省は感染状況が最も深刻な地域の一つです。ある住民は、地方政府は昨年湖北省で取られた隔離措置と同じく、外に出られないように家の扉に紙シールを貼りつけるなどの非常識であると思える対策が実施されていると述べています。

1月15日、河北省石家荘市藁城区馬荘村の村民、馬さんは新唐人の取材に対し、「村民の一人が中共ウイルスに感染したたため、村全体に隔離措置が取られ、外出が禁止されている。村ではすでにPCR検査を3回も実施している」と述べました。

村民の馬さんは、村は1月13日から隔離制限が設けられ、いつ解除されるかは不明だと話します。

河北省石家荘市藁城区馬荘村 馬さん
「隔離措置が取られている。家から出られない」

事情を知る者が提供した動画によると、馬荘村の政府職員が一軒一軒、ドアに白い紙を交差して貼っています。また、濃厚接触者であるとされる住民に対しては、「本世帯は肺炎濃厚接触者なので、近づかないように」と書かれた横長の赤い紙が玄関口に貼られています。動画内では「現在、パトロール中だ」との職員の声が聞こえてきます。

馬荘村に出された緊急通知によると、馬荘村の村民、張明華(ちょう・めいか)さんの妻・李秀菊(り・しゅうきく)さんが中共ウイルスに感染していると診断されました。診断される前に、張明華さんが地元の病院で入院している間、妻の李秀菊さんは側でずっと看病していました。緊急通知では、張さん夫婦と濃厚接触したすべての村民、また張さんの家族と濃厚接触した村民は、即座に村の共産党委員会に報告するよう求めています。

通知にはまた、村は「戦時状態」に突入しているため、外出してはならず、外に出ている者を発見した場合、村の共産党委員会は強行措置を取ると記されています。

強引な感染症対策は中国各地で実施されています。ネット上に投稿された動画によると、黒竜江省ハルビン市香坊区では1月12日の夜、市の防疫職員がある集合住宅の複数の入り口の扉を外側から溶接して、全部固めました。

ある社会活動家は、「このような方法では住民に別の危険をもたらしてしまう。当局は住民の安全を全く考慮していない」と述べています。

1月13日、Twitter上に投稿された動画では、大雪が降った日にトラックの運転手が高速道路で止められました。白い防護服を着ている政府職員たちが、数枚の紙シールをトラックのドアに貼り、運転手を中に閉じ込めました。

大紀元の取材によると、1月6日に河北省石家荘市がロックダウンされてから、ナンバープレートに河北省と表示してある貨物車が路上で停車させられました。貨物を下ろすことも、帰宅することもできず、旅館を探しても、泊めてもらえないとのことです。

現在、新型変異種の中共ウイルスが全世界に蔓延しています。中国各地の感染状況も日増しに悪化し、多くの地域で「戦時状態」と宣言され、少なくとも29の省や市で旧正月での帰省や移動が制限されています。

 
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