昨年初め、中国で中共ウイルスが発生して以降、交通機関を利用する際、「健康コード」が中国の電子パスポートとして使用されています。しかし、スマホを持たない高齢者には健康コードを巡るトラブルが多発しており、物議を醸しています。
1月18日、黒竜江省七台河市(しちだいがし)の85歳の男性が、健康コードを提示できなかったため、バスの乗車を拒否されました。怒った男性はシャベルでバスの窓を破壊し、窓ガラス2枚が損壊しました。
七台河市バス会社の関係者は、「男性はスマホを持っていなかったため、健康コードのスキャンができなかった。市の規定上、健康コードがないと乗車することはできない」と述べています。
現場の状況が撮影された動画は、ネット上で話題となりました。あるネットユーザーは、「最近健康コードを持ってないため、乗車拒否される高齢者をしばしば見かける。当局は高齢者の感染を防ぐためとの理由をつけるが、吐き気がする」とコメントしました。
中国の政治評論家 華頗氏
「バスの乗車時に健康コードが必要だが、一部の高齢者は携帯電話すら持たないのに、スマホはなおさら使用できない。最近ネット上では、ある写真が話題となっている。石家荘市で、ある地元政府の職員が、外出している老人を見つけると、規律違反だとして老人を木に縛り付け、大声で怒鳴り散らしている。感染症対策は大事だが、非人道的なやり方はいけない」
ベテランジャーナリスト 黄金秋氏
「健康コードがないともはやどこにも行けない。報道を見たが、ある人が北京の病院に診察を受けに行ったが、診てもらえなかった。人間性の角度から見て、このようなやり方は間違いなく間違っている」
報道によると、昨年8月17日、ハルビン市の高齢者がバスに乗車する際、健康コードを提示できなかったため、下車を要求されました。高齢者が下車を躊躇していると、他の乗客が「老いぼれで無礼だ」と老人を非難しました。
中国の政治評論家 華頗氏
「感染症対策は人々を戦狼に変えてしまい、中国人は狼の本性を顕している。高齢者を対象に、居住区がまとめて健康診断を行い、証明書を発行する。段階的に、数日間有効の証明書を発行する。このような乱暴な方法を使う必要はないのだ」
あるネットユーザーは、健康コードの正確性はともかくして、政府が強制的に個人情報を収集し、さらにセキュリティの面に配慮していないのは非常に良くないと投稿しました。また、あるネットユーザーは健康コードは当局の統治手段に過ぎないと投稿しました。