テキサス州のケン・パクストン司法長官は不法移民の強制送還を100日間凍結することはテキサス州と国土安全保障省(DHS)が合意した協定に違反すると述べています。
この凍結措置は国境警備にあたる当局の手を縛るものであり、国境に接するテキサス州は難題に直面するでしょう。
アンドリュー・ アーサー
数多くの重犯罪者がテキサス州の町々に解き放たれるでしょうし、州政府は巨額の出費を強いられることでしょう。
アーサー氏は市民権取得プロセスの短縮へ向けた新たな法案が議会で可決されるように、バイデン政権が押し寄せる越境移民の波を防ぎ止めるべく最善を尽くすことを期待すると述べています。しかし同氏は強制送還凍結がほぼ間違いなく不法入国の企てを助長するだろうと述べています。
アンドリュー・ アーサー
特定日以降に入国した人をまず先に送還するとか言っていますが、ひとたび米国に入国してしまった個々の人間がいつ入国したかなんて、移民税関執行局(ICE)が見極めることは現実には不可能です。特定日以前に入国したと申告すれば簡単に米国に残留できることになってしまいます。
国土安全保障省の声明によれば、強制送還凍結の目的は公正かつ効果的な難民庇護手続きを再構築し、国家・公衆・国境の安全に対する脅威に対処することであると言います。
アンドリュー・ アーサー
実はこれらはトランプ政権の優先事項でした。ですから、何故バイデン政権が昔のオバマ政権の指針に戻るのか、分りにくい部分があります。オバマ政権の指針は様々な点で実は移民税関執行局の手をはるかに厳しく縛るものです。
テキサス州の司法長官によれば、強制送還凍結という一斉停止措置は、もしそれが阻止されなければ、将来議会の承認を経ずに移民法を改定する抜け道をバイデン政権に用意するかもしれません。
テキサス州のグレッグ・アボット知事がすでに司法長官の訴えに支持を表明しています。