トランプ氏はホワイトハウスを去った後、フロリダ州に「元大統領事務所」を設立し、米国の国益のために今後も活動を続けていく意向を示しています。では、トランプ氏と似た理念を持つホワイトハウスの元高官らについての最近の動向を見てみましょう。
第70代米国務長官を務めたポンペオ氏は、任期満了まで米国人に米国と世界に対する中共やイランなどの独裁政権の脅威について、注意するよう促していました。退任後、ポンペオ氏はワシントンのシンクタンクに加入することが決定しました。
ポンペオ前米国務長官
「『米国第一』を推進することにより、私たちは米国人を保護でき、発展の機会を創出する上で良い方向へ導くことができた。私はこのアジェンダを引き続き推進する一員となる」
ポンペオ氏は2月1日から、ワシントンD.C.を拠点とする保守系シンクタンク「ハドソン研究所」に名誉研究員として所属することが決定し、引き続き「米国第一」のアジェンダを推進し、世界の諸問題において米国のリーダーシップを発揮する使命を果たす考えを表明しています。
ポンペオ氏は1月26日、FOXニュースとのインタビューで、バイデン政権がこれ以上、対中共政策において、かつての宥和政策に逆戻りしないよう願うと述べています。
ポンペオ前米国務長官
「私は彼ら(バイデン政権)に、譲歩しても中共の対応や態度は改善されないことを理解してもらいたい。現政権には、米国が引き続き従来の道(対中宥和政策)には戻らないことを中共に示してもらいたい」
ポンペオ氏はまた、かつての同僚である元ホワイトハウス報道官のサラ・サンダース氏がアーカンソー州知事選への出馬の意向を表明したことを受け、Twitter上で「彼女はアーカンソー州を正しい方向へと導くだろう」と投稿し、エールを送りました。
サンダース氏はSNSに投稿した動画で、自身がアーカンソー州知事選に立候補した理由を語りました。
元ホワイトハウス報道官 サラ・サンダース氏
「極左勢力の解決手段はトップダウン式で政府による規制と検閲を実施することである。しかし、彼らが掲げる社会主義と『キャンセル・カルチャー』は、米国を修繕し良い方向へと導くどころか、米国をさらに分裂させ、破滅の方向に向かわせるだけだ。私たちが愛している米国に関するすべての事柄が危機に瀕している。極左勢力がワシントンを支配している現在、州知事は最後の防衛線である」
サンダース氏は、トランプ前大統領が昨年のクリスマスにイラク駐留米軍を突然訪問した話を引用し、米国の価値観を守り、法による支配を維持するという自身の理念を強調しました。また、サンダース氏は政策方針として、アーカンソー州の人々の雇用を守り、州の給与税を下げ、庇護政策を拒否し、銃を所有する権利を守り、社会主義と権威主義に反対すると主張しました。
ポンぺオ氏のほか、トランプ氏もサンダース氏の州知事選への出馬を支持する声明を発表しています。
このほか、前ホワイトハウス報道官のケイリー・マクナニー氏は、情報筋によると、マクナニー氏の起用についてFOXニュースと協議しているとされています。