現在、カリフォルニア州知事ギャビン・ニューサム氏に対するリコール(解職請求)運動が活発化しています。民間団体が積極的に呼びかけているほか、億万長者でFacebookの元幹部であるパリハピティヤ氏も26日、カリフォルニア州知事選に立候補する意向を表明しました。
民主党のカリフォルニア州知事ギャビン・ニューサム(Gavin Newsom)氏に対するリコールを呼びかけるキャンペーンサイトでは、現在署名件数がリコールに必要な署名件数の8割に近づいています。以前、ニューサム氏を支持していたハイテク企業の幹部やシリコンバレーの富裕層も最近、リコール請願書に署名したとされています。
26日、億万長者で、著名な投資家であるチャマス・パリハピティヤ(Chamath Palihapitiya)氏は、Twitterでニューサム氏のリコールを支持すると表明し、また後任としてカルフォルニア州知事選に出馬する意向を示しており、自身の選挙キャンペーンサイトを公開しました。
パリハピティヤ氏は選挙キャンペーンサイトで、カリフォルニア州における教員の給料や学校教育の質の低さなどの問題点を指摘しています。また、選挙公約として州税をゼロ%に引き下げ、教員に対し7万ドルの最低賃金を保証し、学生ローンを停止させ、新生児のいる家庭に2000ドルを給付することなどを掲げています。
26日、米ベンチャーキャピタル会社クラフト・ベンチャー(Craft Ventures)の創設者デイヴィッド・サックス(David Sacks)氏は州知事選に立候補する予定のパリハピティヤ氏への支持を表明しました。サックス氏は、2018年にニューサム氏の選挙活動に6万ドルの資金を寄付しましたが、米メディアによると、現在サックス氏はニューサム氏が特別利益団体により完全に操られていると見ています。
パリハピティヤ氏は、スリランカ出身で、民主党の長年の献金者であり、過去Facebook社の幹部として務めていました。2010年には全世界でFacebookのアクティブユーザー数が5億人を突破した同社の急成長に貢献しました。パリハピティヤ氏は、2011年にFacebookを退社した後、ベンチャーキャピタル会社ソーシャル・キャピタル(Social Capital)を設立しました。
また、共和党の元サンディエゴ市長ケビン・フォールコーナー(Kevin Faulconer)氏も州知事選に立候補することを検討しています。今年初め、フォールコーナー氏は、ニューサム氏のリコールを求める請願書に署名し、Twitter上で人々に署名するよう呼びかけています。