米民主党がトランプ前大統領に対して起こした弾劾裁判は、2月8日に上院で審理が開始されます。1月31日、トランプ氏の事務所は新たに2人の弁護士が自身の弁護団に加入したと発表しました。30日、英文大紀元の報道によると、トランプ氏の弁護団が再編され、サウスカロライナ州の弁護士ブッチ・バウワー(Butch Bowers)氏とデボラ・バービアー(Deborah Barbier)氏を含む5人の弁護士が離脱しました。
今回新たにトランプ氏の弁護団に加入したデイビッド・ショーン弁護士(David Schoen)のウェブサイトには、ショーン氏が30年余りの実務経験があり、複雑な民事・刑事訴訟を主に担当してきたと掲載されています。ショーン氏は声明の中で、「第45代大統領トランプ氏と米国憲法の担当弁護を務めることとなり、大変光栄に思う」と述べています。
同じく新たにトランプ氏の弁護団に加入することとなったブルース・キャスター(Bruce L. Castor Jr)弁護士は、2000年から2008年までペンシルべニア州モンゴメリー郡の地方検察官を務め、2016年にはペンシルべニア州の検事総長代理を短期間務めていました。キャスター氏は声明の中で、「第45代大統領の担当弁護を務めることとなり、大変光栄に思う。憲法の力量がかつてないほどに試されようとしている。それ(憲法)は強くて弾力性があり、完成されてから長年にわたり続いてきた文書であり、再び、そして永遠に党派勢力を打ち負かすものである」と述べました。
共和党のランド・ポール(Rand Paul)上院議員
「民間人は弾劾されない。弾劾は公職を剥奪するためのものであり、告訴された人は今公職に就いていない。民主党は今、この国の時間を浪費し、公職に就いていない者に対し党派的な報復を与えようとしている」
1月26日、ランド・ポール議員は「前大統領を弾劾することは憲法違反」とする動議を提案し、上院での採決が行われ、5人の共和党議員が賛成票を投じましたが、50人の民主党議員に加えて5人の共和党議員が反対票を投じ否決されました。しかし、採決の結果から、来週行われるトランプ氏への弾劾裁判で民主党が3分の2以上の票(67票)を確保して、トランプ氏に有罪評決が下される可能性が低くなったとされています。