社会主義を標榜する米民主党下院議員オカシオ=コルテス（AOC）氏は、１月６日の議事堂乱入事件で、死の脅威に直面していたと涙ながらに語りましたが、当時彼女は議事堂にいなかったことが明らかになりました。
米民主党下院議員/オカシオ＝コルテス(AOC)（2021.02.01)
「私はトイレに隠れていたが、何人かの男たち、あるいは1人の男が『彼女はどこだ』と叫ぶ声が聞こえた」
民主党のアレクサンドリア・オカシオ＝コルテス下院議員は２月１日、自身のソーシャルメディアのアカウントでライブ配信を行い、１月６日の議会議事堂乱入事件の際に、自分の命が危険に晒されたと感じた、と涙ながらに語りました。オカシオ＝コルテス氏は、当時、男がオフィスに押し入り、「彼女はどこだ」と叫び続け、恐怖でオフィスのトイレに隠れた彼女は、「死にそう！」と感じたと話しました。オカシオ＝コルテス氏は動画の中で、後にこの男は「敵意を持っている」議事堂の警察官であることが判明したと述べています。
しかし、オカシオ＝コルテス氏のオフィスの2つ隣の部屋にいた共和党のナンシー・メイス下院議員は、彼女が嘘をついていると指摘し、当時キャノンオフィスビルに侵入した暴徒は一人もいないことを明らかにしました。
米共和党下院議員/ナンシー・メイス（2021.02.04)
「私は事実を述べているだけで、現実に生きており、フィクションではなく事実を述べている。キャノンビルの廊下には暴徒はいなかった。私はあなたとは、ドア二つ分の距離しか離れていないと、彼女に告げた」
オカシオ＝コルテス氏とメイス氏のオフィスはキャノンビルにあり、１月６日に民衆が侵入した議事堂と地下通路で繋がっており、徒歩で約６分の場所にあります。
また、オカシオ＝コルテス氏はライブ映像を公開した後、共和党員が議事堂の乱入事件の責任を取るべきだと非難し、テッド・クルーズ上院議員は、１月６日の虐殺を助長したため辞任すべきだとツイートを連発ししました。
米保守系メディア「ナショナル・パルス（The National Pulse）」は、オカシオ＝コルテス氏の発言が大嘘(AOC’s Big Lie)であると報じ、ニュースサイトのレッドステート(RedSate)は、彼女の議事堂での物語は物議を醸していると報道しました。
