麻酔なし!中共による強制臓器摘出 在米中国人が実名告発

国際人権団体・法輪功迫害追跡調査国際組織(WTOIFG)は先月、米国在住の中国共産党員の親族が中共による強制臓器摘出の犯罪を実名告発する内容が記録された録音ファイルを公開しました。

中国上海市出身の陸樹恒(りく・じゅこう)氏は2016年10月2日に、海外独立系ラジオ放送局「希望の声(Sound of Hope)」の番組で、人権団体「法輪功迫害追跡調査国際組織」の汪志遠(おうしえん)代表と通話しました。陸氏は2002年に上海に戻った際に、兄夫婦と兄の妻の実姉・周清(しゅうせい)氏とその夫・毛叔平(もう・しゅくへい)氏と食事していたときの会話について話しました。毛氏は上海労働教養所の元副局長兼司法局の副局長で、当時上海市政法委員会の書記で江沢民の甥である呉志明(ご・しめい)と密接な関係にありました。

周清氏と毛叔平氏は、陸樹恒氏に、米国で臓器移植希望者(レシピエント)を紹介できるかどうかと尋ねました。

告発者録音 陸樹恒氏
「私は米国在住なので、私の周りに移植希望者がいないかと聞いてきた。米国では(臓器が)不足しているはずだと言った。私の仕事はリフォーム関係なので、そんな人と知り合うことはないと言ったら、一人でも紹介してくれたら、今の仕事よりはるかに高い収益を得られると話した。具体的に何のことかと聞いたら、彼らは臓器の話だと言い、腎臓だとか、角膜だとか言いだし、肝臓の話もしていた」

周清氏は、臓器移植の成功率を高めるため、麻酔薬を投与せずに施術するが、このような手術を繰り返したら、悪夢を見るようになったと述べました。

告発者録音 陸樹恒氏
「彼女(周清氏)は臓器の品質はかなり良く、すべて新鮮で生きた状態だと話した。自分は数回施術してから怖くて、続けられなかったと話した。メスを入れると、相手は痛くて大声で悲鳴をあげるので、その声が怖いと話した。私はなぜ麻酔しないのかと聞いたら、彼女は身体の部位すべてに麻酔することはできない。特に移植部位には麻酔はしないと話した。麻酔されてない新鮮な臓器が一番いいと話した」

陸樹恒氏は、臓器を強制的に摘出される人々には法輪功学習者も含まれていると話しました。

陸樹恒氏
「彼らは縛られて手術室に運ばれ来るときに大声で『法輪大法は素晴らしい』と叫ぶ。(メスが入れられ)痛いときに悲鳴をあげる…」

法輪功迫害追跡調査国際組織の汪志遠代表は、中国共産党が1999年7月に法輪功学習者に対する迫害を発動して以降、党・政府・軍隊・警察が全国の医療機関と結託し、国家ぐるみで生きている人間から臓器を強制摘出することに加担していると述べました。

法輪功迫害追跡調査国際組織の汪志遠代表
「(臓器移植)手術の資格がない医療機関も加担しており、中(漢方)医院、産婦人科病院、職業病病院などがある。特に漢方医院は、漢方治療の病院なのに、このような手術を展開している。例えば、河南省鞏義市中医院は、2001年に大規模な腎臓移植センターを設立し、1日に8回の腎臓移植を行うことができる。泌尿器科主任の李宏道は、2006年頃からわずか数年で、一人で500回以上の腎臓移植手術を行った」

2006年に、生きた人からの強制臓器摘出の犯罪が初めて暴露されたから、法輪功迫害追跡調査国際組織は2000件以上の通話調査録音、陳述書などの証言を収集してきました。

昨年3月、英・ロンドンで開廷された『民衆法廷』は、生きている法輪功学習者から臓器を強制的に摘出する犯罪行為が中国全土で行われていると裁定しました。法輪功迫害追跡調査国際組織も、迫害に加担した機関、組織及び個人を引き続き追跡調査すると表明しています。

 
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