NY州クオモ知事 介護施設での中共ウイルスの死者数を隠蔽

ニューヨーク州のクオモ知事は、司法省からの捜査を避けるため、昨年夏に介護施設での中共ウイルスの感染による死亡者数を隠蔽していたことが明らかになりました。最近、両党の議員は連邦政府による独立調査を要求していると同時に、クオモ氏の緊急行政令を発令する権限を制限する必要があると主張しています。

2月12日、米紙ニューヨーク・ポストはクオモ氏が高齢者の介護施設での中共ウイルスの死亡者数について虚偽の報告を行い、死亡者数を隠蔽していたと主張する社説を掲載しました。

記事によると、ニューヨーク州のクオモ知事の秘書であるメリッサ・デローザ氏は、民主党の州議会議員とのテレビ電話会議で、昨年夏クオモ政権が州議会議員に対して介護施設での実際の死者数を「凍結した」理由は、当時のトランプ大統領からの追及と司法省による調査を懸念していたためだと語りました。

当時、トランプ大統領はTwitter上でニューヨーク州の介護施設における疫病の感染及び死亡者数増加の背景には政策上の問題があると指摘し、またニューヨーク州の介護施設の死亡者数を調査するよう司法省に命じていました。

クオモ知事の秘書メリッサ・デローザ氏は、12日に声明を発表し、昨年8月末に州議会議員から出された介護施設の死亡者数に関する情報開示要求に応じなかったのは、司法省からの尋問を優先して対応していたためだったと述べました。

今回の件が暴露された後、連邦政府による調査を求める声が高まっています。

民主党のアンドリュー・グナルズ(Andrew Gounardes)上院議員はTwitter上で、「これは市民の信頼を裏切るものであり、徹底して責任を追及しなければならない」と投稿しました。

ニューヨークの共和党のイリース・ステファニク(Elise Stefanik)下院議員は声明の中で、「秘書の発言は真実を覆い隠す衝撃的な爆弾発言であった。連邦政府の調査を意図的に妨害するとは、甚大な権力の乱用であることを示した。クオモ知事、秘書そしてそのチームは、ニューヨーク州司法長官と米司法省によって直ちに起訴されなければならない」と述べました。

ニューヨーク州のレティシア・ジェームズ(Letitia James)司法長官は先月、ニューヨーク州の介護施設での死亡者数が実際より5割以上過小報告されている可能性があるとの調査報告書を発表しました。

ニューヨーク州保健局が発表した最新のデータによると、パンデミックが発生して以降、ニューヨーク州の介護施設では、中共ウイルス感染による死亡者数は12743人となっており、以前に発表されていた死亡者数は8711人でした。

ホワイトハウスのジェン・サキ報道官は、12日に記者からの質問に答えた際、バイデン政権がこの問題において責任追及をするかどうかについては言及を避けました。

現在、ニューヨーク州の両党の議員14人が、中共ウイルスの流行中に緊急行政令を発令する有効期間4月30日までのクオモ氏の権限を失効させるよう要求しています。

 
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