中国旧正月の期間において黒龍江省、吉林省の4つの地域は現在もなお中共ウイルス感染の高リスク地区として指定されています。吉林省の通化市民は、長期にわたる封鎖により失業した人々の生活が困難な状況に置かれ、自殺するケースも増えています。
旧正月の3日目、中国の黒竜江省、吉林省、河北省には、中共ウイルスの感染リスクによる地域分類として「中」あるいは「高」リスク地区として指定された地域が多く、多くの人が自宅隔離を義務付けられています。
河北省のある市民は野外で爆竹を鳴らしたとして、15日間の拘留処分と3万元(約49万円)の罰金が科されました。また、一部の地域では、パトカーがサイレンを鳴らしながら、拡声器で爆竹を鳴らさなよう警告を与えて取締まりを行っています。
吉林省の公式報告によると、通化市東昌区の16の居住区が高リスク地区に指定され、出入りが制限されています。近くのスーパーマーケットは注文された商品は指定された検疫ブースのみに配達ができ、また「低」リスク地区に指定された住民は出入りの際、発行された通行証の提示が義務付けられています。
吉林省通化市新興居住区のスーパーマーケットの従業員
「商品は検疫ブースまでしか配達できず、そこからはボランティアが注文者に届けている。高リスク地区は出入りができず、低リスク地区に指定されてから通行証を持って出入りすることができる。通行証は1世帯に1枚しか配布されない」
吉林省通化市東昌区の住民は、例年旧正月の3日目には旅行や帰省などの移動による混雑とした状況が現れるが、今年は中共ウイルスの流行によりロックダウンが行われたため、外出することもできないと述べました。
吉林省通化市東昌区の林さん
「大変深刻な状況である。東昌区全区が封鎖されている。いつ解除されるか分からない。おそらく旧正月の15日までは解除されないだろう。新年に政府から肉、卵、野菜などの食料が配給されているため、自宅で餃子を作っただけだ。今日は(旧暦1月3日)外で大雪が降っているが、外に出られない」
吉林省通化市では、ロックダウンにより食料不足の問題が発生していました。住民らがインターネット上で救援を求めたため、地元政府はボランティアを派遣して、食料を配布しましたが、配布が不均等だったため、住民の怒りを買っています。
吉林省通化市東昌区の林さん
「通化市でも、ローンの返済ができないため、飛び降り自殺をした人がいる。職場がない人や臨時従業員は収入がないので、生活ができない。通化市東昌区は、小さい町だ。突然ストップボタンが押されたかのように何もかも止まってしまった」
旧正月の休業期間が終わり、中共の官製メディアのプロパガンダも再開し、「新規感染者ゼロ」と宣伝しています。しかし、衛生健康委員会の公式発表した感染者数は、中国における中共ウイルスの感染は拡大し、状況が悪化していることを示しています。中国国民は自ら実際の感染状況を分析し、感染予防策を講じなければならない状況下に置かれています。