中国のバイオテクノロジー企業、BGI(旧北京ゲノムミクス研究所)は、昨年のパンデミックが始まったときに、米国の少なくとも6つの州で中共ウィルス実験検査施設の開設を計画していました。しかし、実際には施設は開設されませんでした。
CBSニュースの調査報道によると、トランプ前政権の高官は、中共が米国人のDNAデータを収集するためにBGIを利用したかもしれないと警告しています。
国家防諜・セキュリティセンター前長官/ウィリアム・エヴァニナ
私たちはすべての米国人にだけでなく、病院、各種団体、診療所にもBGIが、中国企業であることに注意を喚起している。データが、どこに持ち去られるか分からないからだ。
ロイター通信の報道によると、BGIと中共軍部は、呼吸器ウィルスの集団検診や脳研究等の分野でバイオテクノロジー研究に協力しています。これは中共が何十年も推し進めてきた「超限戦」戦略の一環です。
「超限戦」という新しい形態の戦争は、従来の軍事戦争の範疇を超え、生物兵器やテロ攻撃等を駆使した戦いを目指しています。これは習近平国家主席が語っている将来の人類共同体と関係しています。
元米陸軍のウィルス学者は、中共が様々な人種の遺伝的特徴の情報を入手すれば、人種ごとに特化した生物兵器の研究開発を進めるだろうと考えています。
元米陸軍ウィルス学者/ショーン・リン博士
もし習近平が地上の全人類を支配するつもりなら、彼は全ての国民の遺伝子情報を収集しようとするはずだ。それは「超限戦」にも役立つ。
BGIは、世界最大のゲノムシーケンシング企業で、この会社は、微量の唾液や毛髪からヒトのDNAを抽出することができます。リン氏によれば、兵士の戦闘能力を増強するためにDNAを改変することもできます。
元米陸軍ウィルス学者/ショーン・リン博士
中共兵士の低酸素環境適応能力を、遺伝子の改変でより向上させることができれば、軍隊の戦闘力が向上する。兵士の特定の機能を高めることができるし、バイオ工学を使って、次世代のバイオ戦士を創り出すこともできる。
ヒューマン・ライツ・ウォッチによれば、特定の集団を対象としたDNA収集は、国際規約に抵触するのですが、新疆ウイグル自治区のウイグル住民に対し、無償健康診断の名目で、秘密裏にすでに行われています。
トランプ前政権は、昨年BGIをブラックリストに載せたため、BGIは、米国製の設備や技術を入手できなくなっています。
NTD Japan